Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

造作家具の組み立て方@白金台Y邸

白金台Y邸

下地工事が終わったビンテージマンションリノベーション・白金台Y邸の現場に造作家具の箱たちが搬入されました。

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午前中に搬入を終えて、午後から組み立てに取り掛かるとのことで、午後一で現場に行きましたが、写真右側の開口部で見える通り、玄関回りの収納家具の取り付けがすでに始まっていました。

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玄関側からみた収納家具の下地です。正面壁は靴収納の箱を取り付けるので、ベニヤ下地が張られています。天井廻りにはフレームが回るのですが、一部のフレームと取り付けようの下地桟がついていました。

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こちらが天井に取り付けるフレームなのですが、リフォームキューの造作家具工事ではよくお世話になっている島村さんや根津さんたちも相当苦労していました。

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天井に事前に取り付けられた桟はこのようなもので…

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裏返して天井に取り付けるフレーム枠には、このようなスリットがあけてあります。これらがうまくカミ合って、天井に吸い付くように取り付ける算段になっています。

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家具屋さんが描いてくれた図面でも、桟に引っ掛ける形で取り付ける仕様になっています。ただ、コンクリート直に桟を取り付けているのですが、その躯体精度があまり高くないようで、どうも桟が水平に取りついていないことが原因で、取り付けに苦労していました。

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何度も取り外しては、削り合わせて微調整しながら、この面倒な作業を続けてくれていました。結局、僕らが見ている最中にはきちんと取り付けることができず、翌日以降の確認になってしまいました。

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翌日にどのような出来になっているかと楽しみに現場に行ったところ、まだ調整が必要とのことで、このようにベンチとして取り付ける予定のカウンター板が横たわっているだけでした…。近い現場なので、電話で確認しなかったこちらが悪いのは判っているのですが、少しモチベーションが下がってしまいました。

が、その代りにもう一つの造作家具の山場になると思っていた、ダイニングの収納家具が取りついておりました!

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このように家具が取り付けられると、元がどうなっていたかが判らないのですが、真ん中にオープン棚があるその向かって右側は実はコンクリートの柱で、扉はダミーでついているだけなのです。キッチンへの2枚引き戸も無事吊られていました。

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リビングのコーナーの書斎テーブル甲板を取り付けている根津さんに確認したところ、玄関収納は職人さんが最低でも3人いないと組み立てられないとのことで、本日は根津さんも含めて2人しかこれなかったので、後日に廻したとのことでした。

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その代りと言ってはナンですが、玄関反対側の小物入れ兼傘ハンガーもきれいに取りついておりました。

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日を改めて、3日後に現場に行ったところ、玄関収納家具はきれいに取りついておりました。養生されていて良く判りませんが、ベンチや握り棒も固定されており、家具の壁面には大理石のモザイクタイルも張られていました。

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廊下側から見返したベンチ付き玄関収納です。この一台の家具で、靴収納と靴の脱ぎ履きのためのベンチを兼ねる便利な家具になる予定です。DSC_8835_pt

ここまで頑張ってくれた造作家具屋さんたちには感謝あるのみです。こちらの写真は、造作家具取り付けの際に必要になる7つ道具です。通常の大工さんに比べても細かい調整作業が多いので、道具も細かい作業に向いた専門的な道具が多く見えますね…。今度時間的な余裕があるときに、道具の説明も聞かせて貰います。