Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

リネアタラーラのキッチンショールーム見学

目黒区O邸

目黒区O邸では、大型なオープンキッチンをお客さまと一緒に考えています。事前に幾つかのオーダーキッチンブランドの紹介をしており、それぞれの特徴や価格帯、弊社事務所で設計した事例などを見て頂いたところ、リネアタラーラを第一候補と考えたいとのご連絡がありました。最初のショールーム訪問時には予定が合わず、お客さまご一家で見て頂き、やはりとても気に入ったとのことで、改めて僕らと一緒にショールームに伺うことになりました。

本格的な釣りをなさるご主人さまは、大型の魚を捌ける大きなシンクが欲しいとのことで、最低でもシンクの幅は90センチ以上欲しく、水栓も2つ必要とのことで、まずはシンクと水栓から具体的なご相談が始まりました。ただ、大きなシンクをカウンターに設けると、どうしても調理スペースが犠牲になってしまうので、魚を捌かないときにはカウンターと同材の蓋を落とし込んでフラットに使えるようになさりたいとことでした。

水栓は、グースネックタイプが用途的に使いやすいことをご説明し、2本同じタイプの水栓を入れても面白みがないので、弊社設計担当の神崎さんが示している、二つのタイプを使うことをご提案致しました。カウンター材もハードに使いたいとのことで、こちらのキッチンカウンター甲板と同じステンレスのホットバイブレーション仕上げとなりそうです。

シンクをダイニングに対してのオープンカウンター側にレイアウトすることになったので、こちらのように洗剤やスポンジを入れるポケットをシンクに設けることになりました。

魚を捌くことに関連して、ごみ置き場の話へと移り、引き出し内にセットするこのようなタイプのごみ箱を組み込みたいとのお話しになっています。

コンロ側はPS(パイプスペース)や柱型などのことで、カウンターをあまり広くとることができなさそうですが、ビルトイン型のスチームオーブンは採用なさりたいとのことでした。

現時点でのキッチンレイアウトはこのようになっており、そこに弊社の神崎さんとリネアタラーラの担当の牧野さんがそれぞれ書き込みをしてくれています。それも設計とキッチン側ですり合わせながら、ここからさらにキッチンのレイアウト案をブラッシュアップさせていきます。

因みに、ご夫妻に身長差があるので、コンロ側は奥さまに身長に合わせて、シンク側はお二人の背の高さの中間程度を狙って考えることに決まりました。

ここからは仕上げ材の素材や色味の打ち合わせになります。まだ、リビングやダイニングの仕上げイメージをご相談する前でしたが、リネアタラーラの打合せテーブルに、まずは僕らが良く使う素材を広げさせて貰い、キッチンと合わせてリビングダイニングについてもお話しをさせて頂きました。

僕らが良く使うカラーガラスや大理石調のタイル、人工レザー張りの建具やカーペットなども、Oさまご夫妻に気に入って頂くことができました。色味についてはもう少し先の決定になりますが、まずは素材の流れが決まってきたので、概算見積りを取れるように図面作業を進めることになりました。