Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

ペントハウス吹き抜けの解体状況確認

関西I邸

いよいよ関西I邸の解体工事が始まりました。まずは先行して詳細を決めて発注をしてゆく必要があるオーダーユニットバスのサイズ決定をする必要があるので、浴室部分から解体を始めて貰っています。

これまで天井高さ2.4メートル(折り上げ上部)だった空間の天井を取り去ったことで、傾斜天井に沿って約4メートルの高さの空間が現れました!
解体前は、この写真の銀色のダクトの下に天井があったのですから、その上に隠れていた空間の大きさには驚かされますね。

天井の高さをどのように活かすかでワクワクするところですが、当日はオーダーユニットバスをお願いしている東京バススタイルの眞柄さんがわざわざ東京から現地に来てくれていたので、まずは浴室部分の打合せからとなります。

浴室の床レベルの設定に於いては、ダウンスラブ(水回りの部分だけ床コンクリートスラブが一段下がっている)の高さとこの写真にある排水竪管の横引き管のフランジ位置が重要になってくるのです(実際にはもう一点、浴室床から浴槽のマタギ寸法も重要になります)。

当然ながらお客さまからは、できれば浴室床を洗面や他の床と同レベルでフラットにして欲しいとのご要望は頂いておりましたが、既存図面からの計算では、最大で10センチほどになるのではと設計していましたが、眞柄さん、現場監督のHさんと弊社担当スタッフの竹田さんとの打ち合わせで5.5センチの段差で行けることが分かりました。

もう一つ、この壁に沿った配管のうち、奥の配管が途中で曲がっているのですが、この曲がった個所がクセモノで、新しく設ける浴室の天井付近に絡んでくる位置であることが分かり、浴室内に梁欠きを作ることになりそうです。

梁欠きと言っても、ちょっと分かりにくいので、こちらの資料は事務所に戻ってから竹田さんが作ってくれたお客さまへの説明用の資料です。

お風呂については、問題点の整理ができたので、現場監督のHさんと斜め天井のあるマンションのベントハウスの特徴でもある、吹き抜け部分のデザイン的な処理のことを相談しました。

白い箱が空中に浮かんでいるように見えるのは、天井裏のロフト収納への折り畳み式階段です。2つの住戸それぞれにロフト収納がありますが、先行解体したこちらの部屋のロフト階段は位置も向きもそのまま再利用致します。

子ども部屋を2室設ける南側のエリアも中央を走るダクトを整理すれば、天井高さかなり高くすることができそうです。

天井の勾配に合わせて、ダウンライトの据付寸法を考えながら、暫定的な天井高さを決めました。

かつての天井裏を走っていたダクト、配管、電気配線のそれぞれの意味を理解した上で整理することで、きれいな空間を作ることができそうです。

主寝室部分も頑張れば変形ではありますが、天井高さをそれなりに上げることができそうです。

解体して分かったことの一つが、竪館が通っていると考えていたPS(パイプスペース)が給水と給湯菅を通しているだけだったことです。マンション共用部に当たる竪管は動かせないので、このエリアに計画していたトイレが窮屈な寸法でしたが、給水給湯管は専有部で自由に動かせるので、余裕のあるトイレを作ることができるようになりました。

隣室の解体はまだそれほど進んでいませんが…、

キッチンは撤去されて、排水管の流れが見えてきました。かつてのキッチンは床が一段あがっていたのでさか、排水管の位置を工夫することでフラット床のキッチンにすることができることを確認することができました。

こちらの住戸の玄関エリアの解体状況です。こちらは、今の計画だとロフト階段の位置があまり良くないので、位置を変えるか向きを変えるかして、何とか使い勝手の良さと空間のデザイン性を両立させたいと、担当スタッフの竹田さんと考えております。ただ、まだ判断をするための材料が出揃っていないので、解体が進むのを待つしか無さそうです。

こちらの資料はお客さまに解体状況をご説明するために後日作ったものです。天井の高さを上げると仕上げをする範囲が増えたり、照明計画も作り直す必要があるので、施工金額ご上がってきます。次回のお客さまも一緒の現場解体状況確認時までに追加金額をお示しするために工務店に追加見積もりの作業も進めて貰うことになりました。