Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

高級オーダーキッチンの据え付け@原宿K邸

原宿K邸

造作家具の据え付けもまだ終わっていない段階ですが、以前から工程が組まれていた高級オーダーキッチン・アムスタイルのキッチンの据え付けが始まりました。

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以前のブログでもご紹介していた通り、解体時にキッチンの一部に逆梁(普通のコンクリートの梁は天井から下がっていますが、床から立ち上がっている逆型の梁のこと)が現れてしまい、レイアウトの大幅変更を余儀なくされたイワク付き(?)のキッチンです。

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こちらの壁際に問題のその逆梁が見えています。以前はこの箇所に冷蔵庫がくる予定でしたが、レイアウト変更したことで引き出し式のキャビネットが来たので、内部は上下二段の引き出ししかつくれませんが、表から見ると引き出しの表板を大きくデザインしているので、その存在を隠すことができそうです。

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今回は二日間でキッチンを組み立てる予定で、こちらは二日目の夕方の様子です。アムスタイルの現場担当の寺口さんと職人さんが、アイランドカウンターの据え付けや、扉の最終調整をしてくれています。寺口さんの背面に見えている濃い灰色のキャビネットの下部分に逆梁が隠されていますが、知らなければ全くその存在に気が付かないようになってきました。

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中央のアイランドカウンターは奥行60センチで、シンク側の通路幅が80センチ、背面のトール収納との間の通路が65センチで設計していますが、引き出しの使い勝手や通路の広さの感覚は、キッチンを本気で料理し始めなければ分からないので、アイランドは仮固定として、後日お施主さまのご意見を伺ったうえで固定する作戦としています。
高さ関係の寸法としては、キッチンの天井高さが低く見えるかもしれませんが、寺口さんが身長190センチと大きすぎるので、そのように見えるだけです(笑)。

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その他の造作家具も徐々に完成に近づいています。こちらは大理石ドラマチックホワイトのカウンター板が取り付いた洗面所です。

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リビングの飾り棚でスイッチ類が集中している個所には電線が延ばされてきました。

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多用している引き戸の現場に立て掛けられていました。ここにあるのは、ウォールナット突板張りとオーク突板の白拭き取り塗装張りのものですが、他にも塗装仕上げのもの準備されていました。

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取っ手部分は、まだこのように掘り込まれただけになっています。後日、特注でオーダーした引手金物がはめ込まれる算段になっています。

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先回来たと聞き時には、まだ浴槽が据え付けられたばかりの浴室は、防水層を保護しタイルの下地となるモルタルが塗られていました。浴槽を支えるエプロン部分のコンクリートブロックもモルタルできれいに化粧されていました。後はタイルを張るばかりの状態です。