軽井沢Y山荘には、現在4才のお嬢ちゃんワカちゃんと、生まれて4ヶ月の赤ちゃんがいます。子供たちにとっての別荘生活は、家の中より外遊びが中心になりますが、雪深い冬や雨の日には家の中で遊ぶ事になります。家族揃ってのゲームや薪ストーブを囲んでの団欒、お母さんの料理の手伝いなど、やる事は沢山ありますが、子だもたちだけの楽しみといったら、やはり隠れんぼうや鬼ごっこなどになります。こういった遊びがより楽しくなる工夫として、リビングと寝室の間に小窓を設けました。二つの部屋の段差と、造作収納を利用し、ちょうど子供だけが通れる、特別な出入り口となっているのです。
計画当初はお施主様もこの小窓が上手く使えるか懐疑的でしたたが、施主検査の日にワカちゃんが喜んで出入りしている様子を見て、僕らの小さな工夫に納得してくれました。
大人だけでなく、子供たちにとっても、別荘は非日常的な空間です。この小窓があることで、子供たちにも別荘が特別に楽しいスペースである事が体感できるのではないでしょうか。二人の子供たちだけでなく、将来遊びに来る友達がどのように楽しんでくれるか、僕らも楽しみです。