Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

建具吊り込み&造作家具据え付け-2@西麻布N邸

西麻布N邸

密度の濃い仕上げ工事が続いている西麻布N邸の続報です。

既存の暖炉のリノベーションもお客さまに選んで頂いた石材をマントルピース上に張って…、

ほぼ完成です。あとは下の曲げ鉄板で作った枠と薪置き場を黒く塗装すれば終わりになります。

既存のロフトへの階段を改造してきたものに、強化ガラスの手すりが取り付けられました。

ロフト上部には変形にデザインした手すりを取り付けて貰いました。

最後の仕上げとして、ササラを一度全面パテ処理した後、鈍いゴールド色の特殊塗装を施してゆきます。

特殊塗装のAIZUのDUNEシリーズの塗装ですが、2度塗りで仕上げてゆきます。

吹き抜けと階段の隙間や、踏板の裏側も塗装してこちらもほぼ完成です。あとは灰色に塗装して貰っている木製の踏み板を取り付ければ、終了です。
ところで、階段手前の天井から鉄筋の棒が三本下がっていますが…、

そこに先日の記事でお見せした不思議な形のプロジェクター収納ボックスが取り付きました。

そのボックスにステンレス鏡面の板を張り付けてゆきます。今はまだ白いシールが貼ってありますが、それを剥がすと…、

このような不思議な存在感のボックスに仕上がりました。

ダイニングの天井には、アーテリアーズ(米国)で発注したシャンデリアの取り付けが始まっています。10キログラム以上の重さがあるので、天井裏にはコンクリート躯体からアンカーで支えた下地を作り、そこからシャンデリアのロッド(縦棒)を吊るして貰っています。

天井面に取り付けると、大きなブラケットがついてしまうので、スタイリッシュに見せるために、天井には取り外し式のパネルを取り付けて、パネルに空けた小さな穴からシャンデリアのロッドが下がってきてるように見せる為に、スタッフの前田君が現場監督の石山さんと相談しながら、うまい方法を考えてくれました。

パネルも鏡面ステンレスで仕上げてゆく予定ですが、すっきりとした吊元になりました。電球はLEDに変えて、電気屋さんたちが電球とガラス製のシェードを一つずつ取り付けてくれます。

パネル部分に鏡面仕上げのステンレス板を張ってゆきます。

このような形に仕上がりました。

建具職人さんたちが苦労していた玄関ホールからキッチンへの勝手口も取り付けが終わっていました。まだ、隣に並ぶ靴収納扉との面が揃っていないので、微調整を続けて貰うことになりそうです。

シャム柿で組んでもらったワインセラー収納も大体組み上がってきました。

玄関ホールからのツヤありのシャム柿扉と、ワインセラーのツヤなしシャム柿扉が並んで、シックなインテリアが出来上がりつつあることが実感できるようになってきました。

リビングからプライベートへと続く廊下を区切る、木目を残した黒い塗装の家具も組み上がってきています。柱型を隠したパネルには、エッジをカットした3枚の鏡が入り、落ち着いた雰囲気に仕上がってきています。

ダークセルベの大理石壁のスイッチ部分のレザーパネルも、まだ不陸の調整が必要ですが、きれいに仕上がりそうです。

ロフトへの階段正面壁のブラウン色のカラーガラス張りと、

リビングの二つの掃き出し窓の間の袖壁の白いカラーガラス張りも終わりました。

先日の段階で下地が組み上がっていた主寝室のヘッドボードのレザー張りパネルの取り付けも無事終わっていました。

ベッドが当たる部分はフラットな仕上げで、枕と頭が当たる箇所は内部のフトンの綿を増やして膨らませて貰っています。二つのレザーパネルの間の濃い茶色い木パネル部分に照明のスイッチとコンセントを組み込む予定です。

主寝室のカーテン吊り込みの無事終わったようです。

プライベートエリアはカーペット敷き込みとなっています。お子さまの部屋はN君が選んでくれた青いカーペットで、グリッパー工法できっちりコーナーまで張回してくれています。

入って右側の壁にはマグネットも効いて、ペンで書き込みができるボードの左右にカラーコルクを張り、左側にはマナトレーディングでN君に選んでもらったクロス、それとお揃いの柄で色違いのカーテンを吊って貰い、すっかりブルー基調の部屋ができてきました。

こちらはお引渡し後の様子ですが、お客さまが選んだエンジェルシェアの2段ベッドを組んでもらいました。

お客さまへのお引渡しも間近になり、徐々にお客さまが先行してオーダーして下さった冷蔵庫や洗濯機などが、工事中の現場に搬入されてきました。ミス工事などで、未成部分が残ってしまいそうですが、お客さまと施工会社と僕らとの相談で、まずはお引越しを優先させて、その後に幾度かの工事に入らせて頂くという変則スケジュールで進めてゆくことになりました。