田園調布のF邸リフォームの現場では、構造の山場とも言える、補強梁の設置工事が行われました。
かつて和室だった部屋をダイニングキッチンとしてリビングと繋げるため、柱を3本抜くことになり、上部の二階寝室の荷重を支えるために、この大きな梁を据え付けることになっていました。打合せテーブルの背後では、大工さんたちが梁を架け替える準備をしています。
大工さん4人掛りで、他の梁をサポート(支保工(シホコウ))で支えながら、屋根を支える桁材からチェーンを吊っての大掛かりな作業です。写真手前に2本見える鉄製の丸柱のようなものが支保工です。これでジャッキアップして、足場を掛けた小梁を支えています。
1時間半ほど掛かって慎重に微調整しながら梁を架け替えた時点の様子です。まだ、金物での固定が終わっていないので、梁を上から吊っているベルトは外せません。
梁の両端部を金物で固定できた時には、大工棟梁の高橋さんから「これがこの家の上棟だね!」と喜びの声が上がり、現場にいた他の職人さんたちからの拍手が起こりました!
他の柱の盛り替えや、枕材での梁補強等は、この前に終わっていたので、イン・ハウス建築計画の中西さんたちと一緒に確認して回りました。
こちらは1階北側の外壁です。当初は、モルタル下地を残して、窓を交換する部分だけ補修する予定でしたが、補修する範囲が当初の想定より大きくなったので、広範囲にモルタルを剥がして、やり直すこととなった部分です。
こちらは、床下の土間部分に設置するシロアリ防止システムのアリダン(フクビ)です。防湿を兼ねた防蟻シートと接着剤とテープを床下に敷き込むシステムとなっています。このほかにも、防蟻業者に、地盤から1メートルの高さまでは、防蟻材を塗布、必要カ所には注入して貰うことになっています。