神戸三宮のM邸の木製下地に、石膏ボードが張られ始めました。ボードが張らることで天井や壁の位置が決まり、空間を把握できるようになってきます。
やはり真ん中に置いた水廻りを納めたボックスの高さを抑えることで、天井が大きな一枚の板として見せていることが、広さを演出するうえで効力を発揮しているように感じました。写真左側では、越智工務店の現場監督の金平さんと事務所スタッフの竹田さんが、電気屋さんと打合せをしています。
電気容量の関係もあって、当初は白熱灯や蛍光灯で考えていた照明を、なるべくLEDを使って、電気の負担を下げることとしたため、通常よりは遅い、この時期になって最終的な器具決定とその見積りをチェックしている所です。
電気屋さんは打合せの合間を縫って、インターフォンの移設個所の電気・弱電配線を調整したり、必要な位置に埋め込み照明用の穴開けしたりと、作業を進めていってくれています。
最初の一枚と、ちょうど反対側の主寝室側から撮影した現場の様子です。こちらは、まだボード張りが進んでいないので、まだ木製下地でスカスカした状態ですね。
天井の曲面施工部分もとてもきれいに仕上がっています。
杉並区のS邸で紹介したように、エフジーボードという製品を水につけて曲げてゆく方法もありますが、今回はボードの厚み調整などの問題もあったので、このようにプラスターボードの片面にカッター目を入れて曲げる加工を選んだそうです。
曲がった天井部分と絡む形で、主寝室の間仕切り壁が差し込まれています。リビング側(写真左側)には明り取りの窓が付き、玄関側(写真右側)上部にはガラスの欄間窓が付き、その下には引き戸が二枚はいるという複雑な構成となっているので、この部分も特注でスチールフラットバーを組合せて枠材を加工して貰っています。とてもきれいな出来で、完成時のスッキリした様子が想像できてきました。