イタリアの高級輸入タイル、マラッツィ社のタイルを白金台H邸では玄関やキッチン床、浴室壁などに使っています。
玄関ホールのタタキ部分はグリスフルーリー柄のタウペ色の600ミリ角を張って貰っています。タイル職人さんにタイルの精度を聞いてみたところ、日本のタイルより反りやムクリが大きいので、どこでラインを合せるかが難しいとのことでした。
タタキにタイルが貼られた玄関から、廊下越しにリビングダイニングを望むアングルの写真です。玄関から廊下にスボまる個所には、床から天井いっぱいの大型引き戸が入る予定です。
因みに、こちらはリビングダイニング側から反対に玄関ホールを見返した写真です。正面奥に見ている黒っぽい扉が玄関扉です。
ステンレスのサッシ枠とガラス扉&窓が取りついたハーフユニットバスです。この内部には、同じマラッツィ社のグリスフルーリー柄のベージュ色の300×600ミリ角の長方形のタイルが貼られる予定です。
こちらが奥の寝室に置かれている、三種類のマラッツィ社のタイルです。昔の石を真似たタイルは、石の柄が重なってしまうことで偽物っぽい仕上がりになってしまうことが多くありましたが、イタリアで主流となっている高級石目調タイルは柄の種類が数十種あるとのことで、ほぼ重なりが無いことが特徴となっています。また、石の柄とタイルの凹凸が上手くマッチしており、端部を見ないとこれがタイルなのか、本石なのかが判らないくらいディテールがきれいなのも採用している理由です。
広いリビングで、黙々とタイルをカットしては張ってくれているタイル屋さんです。
リビング側からキッチンを見た様子ですが、こちらの床にもグリスフルーリー柄のベージュの600ミリ角が貼られる予定ですが、まだ施工はされていません。下が少し削られた変形な壁が立っていますが、このデザインの謎は、またいつかこのブログでご説明させて頂きます。
リビングダイニングとキッチンを仕切っているのは、真ん中の壁と右側の袖壁と左側の柱型となっています。中央の壁には正面にカラーガラスを張り端部は鏡面仕上げのステンレスで仕上げて貰う予定です。左右の柱と袖壁は横目地が入ったクロスパネル張りで納めて貰う予定です。これらの仕切りが単調なデザインで、空間的に邪魔に感じられないことを、今回のデザインの一つの主眼として考えています。
柱型のクロスパネル張りがきれいにできるように、大工さんも下地ベニヤの細かい納まりまでキチンと作り込んでくれています。
チークの羽目板張りになる個所のスイッチプレートの凹みもカッチリ仕上がっていました。
既製品の引き込み扉を使う箇所は、良く使わさせてら持っている神谷コーポレーションのクロス仕上げ用のフルハイトドアを使っております。枠がMDFでできており、クロスを張る石膏ボードとフラットになるように仕上がっています。
最後のこちらの写真は現場で塗装された幅木材です。基本的には白色がベースとなっていますが、ベージュ色のクロスを張ったパネル壁やカラーガラスを張る個所の幅木は日塗工の色番で事前に支持させてもらっています。