先日、壁を全面的に貼り直した世田谷Y邸では、もう一つの工事が残っておりました。主寝室のクローゼットの扉の吊り込み工事でした。当初から、ガラスの扉を使いたいとのお客さまのご要望で、日本のガラス屋や特殊ガラスを扱っている店舗のものも見て回りましたが、なかなかピタッと来るものが見つかっておりませんでした。
素材探しで困ったときにお世話になってきたアークテック社の増田社長に相談してみたところ、イタリア製のエッチングガラスのオムニデコール社のものはどうだろうかとの推薦がありました。
こちらはアークテック社の目黒ショールームに並んでいるオムニデコールのエッチングガラスのサンプル群です。これらの中からお客さまがご要望していたイメージに近いサンプルをお借りして持って伺ったところ、とても気に入ったものがあったとのことで発注しておりましたが、船便で3か月ほど掛かるとのことでした。すでに世田谷区Y邸は工事も終わり、お引渡し済みでしたが、施工をお願いしていた青の斉藤さんにお宅に伺って貰って、ガラス扉の吊り込み作業をしてもらいました。
こちらが、最終的に吊り込みまでされたオムニデコールの特殊エッチングガラスの扉です。左右の袖壁は造作家具工事で作ってもらった鏡面塗装のパネルで、向かって左側の壁は、扉の吊り込みの具合を後日調整できるようにヒンジとストッパーで納めており、建具のように開くことができる仕組みとしています。
ベッドメーキングまできれいにしてくださった主寝室全体の様子です。少し濃いめのグリーンの壁の奥に、ほのかにウォークイン・クローゼットに並べた洋服を眺められるのことがとても気に入っているとお客さまからもお褒めの言葉を頂きました。