コロナ前にリフォーム工事が終わりお引渡しをしていた麹町K邸に写真撮影のために伺って参りました。
一番の目的は家具や調度品が入ったご自宅を撮影して頂くことでしたが、実際の設計者としての収穫はお掃除ロボットのルンバの収納&使い方でした。
リビングのスタイリッシュな壁面収納の一番右奥に作ったルンバの基地の使い勝手を色々と奥さまに教えて頂きました。
ルンバ基地の内部の様子を、スタッフの竹田さんと確認させて頂きました。
今回採用したのは、最新型機種のルンバ i7+でした。メーカーの売り文句には「部屋の環境を学習して記憶し、最適なパターンで清掃。10倍の吸引力とパワフルな清掃力で家中を徹底的にキレイに。ゴミ捨てまで自動化。」とのことでしたが、本当に使い勝手が良いそうです。
収納の奥で暗くて良く見えませんが、「掃除が完了するとルンバ本体のダスト容器のゴミを、クリーンベース内の密封型紙パックに自動で排出。ダスト容器30杯分ものゴミを収納できるので、ゴミ捨ての手間が省けます。また、集めたゴミはそのまま捨てられるので、ホコリが舞い散ることがありません。」の言葉通りで、これまでの旧式のルンバに比べて、ごみ捨ての手間が格段に省けるそうです。
そして、ルンバの学習能力も素晴らしく、何度も使っているうちに部屋の形状を学習して、間取り図を作ってiPhoneに送ってくれるのです!
その後はエリア設定も自由にできるので、特に汚れたコーナーを重点的にお掃除してもらったり、留守中に掃除をして貰うなどのカスタム化もできるそうです。
こちらは、工事着工時にお客さまに購入して頂いたルンバと付属品のダスト容器を箱から出して、実測させて頂いた際の写真です。
柱型に沿って、造作収納を作り、その下部にルンバ i7+の収納基地を作った際の造作家具図です。
収納内部に隠してしまう場合は、フタをあけて中のゴミが貯まった紙パックを取り出して捨てるのに必要な寸法を確保しておく必要があるので、すこし余裕を持たせて、高さ800ミリを確保しました。
掃除や片付け用品をこのエリアに纏めて収納なさりたいとのご要望を事前に伺っていたので、上記の写真のように収納内部にはフックを幾つかつけて、収納道具を引っ掛けることができるようにしておきました。上部の隠し扉の内部の棚にも100ショップグッズを使ったミニボックスや、コロコロ等をうまく収納していらっしゃいました。
もう一つのお掃除ロボット、水拭きのブラーバも最新機種のブラーバ300シリーズを採用して下さっています。当初はこちらもルンバの横に格納するアイデアもあったのですが、こちらは定期的に水を補給しなければならないこと、主に使うエリアが、床がタイル張りのキッチンと洗面であることを考えて、キッチンの対面カウンター下に基地を作りました。
こちらも水を機械に入れる必要があること、また将来的に仕様が上がる機種が出る可能性や、違うメーカーからグレードアップされた機械が発売される可能性を見越して、サイズ的に余裕を持たせた基地収納を作っておきました。こちらのブラーバも水拭きやカラ拭きをシーンに合わせてコントロールできるので、とても重宝していらっしゃるとのことでした。