高層マンションリフォームの赤坂N邸の工事が一通り終わったので、共同設計者の3*D空間創考舎の石川利治さんと一緒に竣工検査に伺ってまいりました。
普通の竣工検査は、まだ家具が入っていない状態でチェックをするものなのですが、今回は色々な事情で検査よりもお引越しの方が先になってしまったので、Nさまが暮らし始めた段階での検査になってしまいました。
カーブを描く開放的な高層マンションならではの明るいリビングに、エイリアンのような(笑)独特な形のスピーカーが2台並んでいます。
こちらの写真は、以前お住まいだったお宅の様子ですが、実はこの2本のスピーカー、知る人ぞ知る超高級品のVIVID Audio(ビビッド・オーディオ)のGIYA G2-S2という製品なのです。2本のペアで600万円するハイスペックスピーカーだそうです。
Nさまは大の音楽好きで、お仕事とも兼ねているのですが、私生活でもマニアックなステレオ機器類を持っていらっしゃるのです。アンプもプリアンプも、レコードプレーヤーの尋常なものではありませんね…。
レコードプレイヤーは揺れ対策が重要とのことで、20キログラムのある重たいプレイヤーをこのようなピンで保持する特殊な架台が必要なのだそうです。スパイク型のインシュレーターと呼ばれるものだそうです。
音源の音質は、アナログレコードが一番とのことで、このような特殊なレコード洗浄機も使っているとのことでした。
これまでの弊社事例では、インテリア性を優先する為にステレオ機器やスピーカーをなるべく隠し、配線も隠ぺいしてきましたが、Nさま程のマニアとなると、機器類の発熱対策、機器を交換する際の利便性、そして配線ですらマニア同士で色々と論議できるこだわりの物とのことで、すべてを露出する計画として進めてきたのです。
石川さんのお父さまも相当なステレオマニアだとのことで、上記のような内容を一通り石川さんが把握してくれているのは本当に心強かったです。
カーブした壁のモダナの仕上げ具合をチェックしてくれている施工会社タキズミの齊藤さんと加藤さんと現場監督の池谷さんです。
Nさまが気に入って下さったサンプルとは光沢感が違っているので、再度金属質左官材のモダナを磨いてもらうことになりました。
その他、まだ未施工だったシール材の色決定や、
施工精度が思わしくない部分を石川さんと僕、各務で指摘させて貰いました。