新築マンションのリノベーション工事進行中の渋谷区N邸では、大工さんのフローリング張りが始まりました。大工さんはリフォームキューの上野さんです。
最初に設計側で指定した部屋の長手方向の基準墨を出し、キッチンの床仕上げ材のタイルと、リビングダイニングの見切りラインから最初のフローリングを張っていきます。
フローリングの精度には定評のあるIOCのフローリングを、まずは一直線に伸ばしていきます。フローリングの裏面にフローリング用の専用ボンドを塗って、実（サネ）加工の凸側のオス部分からフロアタッカーで固定していきます。フローリングを張っているベニヤ板の下には温水式の床暖房が入っているので、長いビスは使えないので、ホッチキスの親玉のようなフロアタッカーを使ってくれています。
まずは一直線に部屋の端まで伸ばしていきます。とにかく最初の基準ラインとなるフローリングが最も重要なので、スタートラインの設置ができると、後は少し楽になるとのことでした。
この日のフローリング張り作業で見ることができたのは、ここまででしたが、翌々日にはフローリングがきれいに張りあがったこと、現場監督から報告を受けております。
こちらはまだフローリングを張り始める前の段階の現場の様子です。天井の石膏ボード、壁回りはキッチンや造作家具、あるいはタイル張りの下地ベニヤ板張りがほぼ終わっていました。
折り上げ天井のボード貼り上がり状況です。真ん中に横に走っているのがライティングダクトを入れるための照明ボックスとなります。
照明ボックスと石膏ボードの取り合いのアップ写真です。今回は塗装ではなく、ビニールクロス仕上げとなっているので、照明ボックスの立ち上がり部分にスリットが入っており、そこでクロスを巻き込んで止める工夫となっています。また、照明ボックス内はLED電球になって熱が溜まり難くはなっていますが、それでも熱が発生するので、天井裏熱が逃げるように有孔ベニヤ板を使っています。
この写真の正面が、以前ブログ記事にも書いた斜め壁となります。
斜め壁を横から見たところです。まだここだけは取り合いが難しいので、石膏ボードが張られておらずLGS下地のままですが、大分様子が見えてきました。
こちらはリビングだイングの入り口にある手洗いコーナーです。梁をまたぐ排気ダクトを隠すカバーの下地が作られていました。
柱型は大理石調タイル張りにして、上部のベニヤ板部分にはウォールナット突板の三方枠を回す部分です。まだこの段階ではどのように仕上がるか見当がつかないと思いますが、こちらのお宅の一つの見せ場にもなる箇所なので、担当スタッフの前田君が造作家具屋さんと綿密に打ち合わせをした部分です。
こちらがリフォームキューの設計の森井さんと現場の大阿久さんと前田君がやり取りをした際の図面です。
反対側の大きな柱型部分です。こちらも「インテリアデザインの力」で柱の大きさを隠すようにしたいと考えています。
ベニヤ板の切り欠き部分から何か所か、写真のように電線が飛び出ていますが、こちらは三方枠の上に設ける間接照明の為の線で、他は梁下に埋め込むトラックライトの線や、窓際の線は電動ブラインドの電源線となっています。
もうすぐ一番楽しみな造作家具の据え付け、その後にはキッチン工事、そして検査お引き渡しへと怒涛の如く流れてゆく予定です。