室内工事がほぼ終わった代官山T邸のバルコニーに植栽が入りました。
元々、低層高級マンションのこちらのお部屋からは、窓外に都心とは思えないほど豊かな緑が見えるのですが、室内のクルーナイメージと、屋外の豊かな自然が少し離れて見えるので、お施主さまからカッコ良い植栽デザインを考えてくれと依頼されていました。
スタッフの竹田さんが付き合いのあった、代々木にある庭園・ガーデンデザインと施工の庭衆の須田健さんにお願いして、こちらのイメージを伝え、とバルコニーの図面を渡したうえで、植栽の提案をして貰いました。
こちらがそのプレゼンテーション図面です。外の欅と繋がるイメージの雑木を中心としたデザインと、オリーブやレモンなどの洋もの(?)のデザインの2通りを考えて貰い、デザインだけでなく費用や今後のメンテナンスもお施主様にご説明したうえで、後者のデザインで進めることとなりました。
室内からはそれほど見えませんが、屋外からはガラス手すり越しに、プランターのデザインが見えるので、写真のようなちょっとラスティックでハードなイメージのものを選んでもらいました。
メインとなるのは、オリーブとレモン、そこに形が印象的なリューゼツランを配し、更に下草としてヘリクリサムやタイムなどを植え込んだ混栽となっています。
バルコニーの避難経路の問題があって、ちょうど窓の中央部分には植栽を配置することができないので、写真のように窓台部分に特注のプランターを作って貰いました。こちらは室内からよく見えてしまうので、長さ2メートルで、高さ25センチのバイブレーション仕上げのステンレス製プランターです!窓台が少し傾いているので、下部に付けたアジャスターでレベルを保てるように工夫して貰いました。
この特注プランターにはそれほど土が入らないので、下草だけを植えて貰っています。爽やかな緑は、なんとアスパラガスだそうです。因みにこのアスパラガスを根気よく育てても、食用のアスパラガスは採れないそうです。
こちらが完成した際の様子です。なんということがない植栽のデザインに見えますが、これらのプランターに入れられた土や腐葉土の量は、生半可なものではありませんでした。
感性したところで、早速の水やりです。特に最初の2週間程度は、丁寧な水やりが必要なので、これからお引渡しまでの間にも、幾度か現場によって水やりをしてあげる必要があります。
プランターの内部の世界のディテールを撮影して見ました。まだ植えたばかりですが、これまでここになかった新しい植栽の世界が生まれていることが判ります。
特注のステンレス・バイブレーション仕上げのプランターに植えられた観葉アスパラガスのアップ写真です。こちらもとても繊細でいながら、濃い緑の植栽が、生き生きと育ち始めているようです。素敵な植栽とプランターが入ったことで、室内のクールなデザインと、屋外の豊かな緑が、バルコニーを介して繋がりました。須田さん、そして庭衆の皆さん、暑い中の作業どうもお疲れ様でした!