高層ハイグレードマンション・リフォームのダイニングルームを紹介いたします。リビングとダイニングを合わせて35畳以上の広さがある大きな空間ですが、真四角ではなくL字型に変形した空間となっています。リフォーム前は置いてある家具のレイアウトだけでリビングとダイニングの機能を分けていましたが、今回のリフォームではそれぞれの機能に即して空間の質を変える事で、両者を分けたいと考えました。
そこでデザインしたのが、写真のダイニングの天井です。落ち着いた雰囲気で食事が楽しめるように、天井にリブ状の木製飾り梁を加えたのです。天井の質感と色味が変わる事で空間の重心が下がり、またリズムある梁で空間の方向性が
生じているのが判るでしょうか?同時に空間の照明方法もリビングとは変えています。全体を照らすダウンライトが木製梁で隠れる事によって、ダイニングテーブル直上の大きなシャンデリアが目立つようになっているのです。
もう1つのデザイン的工夫がダイニング東側の木製パネル壁です。中央にはキュリオ(飾り棚)がスッポリと嵌るニッチ(壁の凹み)があり、その正面にシャンデリアが来るように割り付けました。この重厚感があるウォールナット製のパネル壁が、ダイニング空間の舞台セットのように働き、空間に正面性が生まれるのように考えたのです。更にこのパネル壁の左右に扉が隠れており、左がキッチンへ、右が和室へとつながる隠し扉となっているのです。
全体の様子は高輪M邸をご覧ください。