高級マンションリノベーションの元麻布I邸の現場もいよいよ大詰めで、色々な工事が同時多発的に行われています。
造作家具は小物が先に設置され、キッチンは各種ユニットの箱が現場に運び込まれました。
これだけの箱ユニットが、キッチンの中に組み込まれていると考えると、キッチンの複雑さに改めて感動しておりました。
まずは壁際のガスコンロが入るカウンターが組み立てられています。濃灰のユニットに、濃灰のセラミックカウンターが乗って、左右にはブラッシュドアルミの扉が左右対称に取りつく予定です。
主寝室横の洗面所には、洗面カウンターが組み立てられた横、奥のトイレとの間仕切りのガラス壁が差し込まれていました。
トイレ側から見ると、ガラス壁の位置関係が判りやすいですね。現場で、職人さんがぶつかってケガしないように、ガラス板には大きくマスキングテープが×印状に張られています。透明なままだと、洗面所入り口から便器が丸見えになってしまうので、完成後に半透明フィルムの濃淡を現地でIさまご夫妻と一緒に選んで貼る予定としています。
来客用トイレは、手洗いカウンターはまだですが、先行して鏡の四周を縁取るウォールナットの枠が取り付けられていました。
210平米と大きなマンションなので、複数の工程が同時進行しています。一番奥の部屋である主寝室は天井の塗装は終わっていますが、壁はボードの目地をパテで埋めて塗装下地を作っている段階です。
天井廻りのモールディングの塗装は終わっています。本当はモールディングはOP系のツヤのある塗料で塗った方がきれいなのですが、こちら元麻布I邸では、揮発性物質に注意しているので、ツヤのない水性塗料を使って貰っています。
ユーティリティーでは、ちょうど塗装屋さんが2度目のパテ処理をしているところでした。
リビングの窓際では、スタッフの前田君が現場監督の神成さんと窓際の大理石の納まりを打合せしていました。
そのすぐ横のベランダに面した大きな窓サッシ枠の手前に、プリーツ網戸を収める付け枠が取りついていました。こちらも塗装して仕上げる予定です。
こちらはその二日後に伺った際の様子ですが、キッチンはすっかり組み上がって、完全に養生されていました。
ダイニング側から見ても、シンクカウンターが組み上がっています。
キッチン内部から両側のカウンターを見ると、このように右側ガスレンジカウンターは濃灰で、左側シンクカウンターは白とコントラストが付いたキッチンとなりました。
先ほど下地パテ処理をしていたユーティリティーは塗装が終わって、洗濯機横の収納と吊戸が取り付けられています。
玄関廊下と書庫廊下の見切りとして、焼き付け塗装でお願いしたスチールの薄枠も付きました。同じ廊下でも、角を曲がる度に色のイメージが変わってくるので、それを見切るための工夫です。
AVステレオシステムの構築も迫ってきたので、テレビとステレオ、電動カーテンと照明の調光を連動するシステムをお願いしているB&O六本木店(オーラス)の阿南さんに来てもらい、配線のための配管がきちんと入っているかをチェックして貰いました。
ステレオシステムは、リビングダイニング単独ではなく、書斎と主寝室もネットワークで組み込むことで、どの部屋でも好きな音楽をシームレスに聞くことができるようにする予定です。こちらはNAS(音楽のサーバー的な機器)とネットワークプレヤー(NASからの信号をアンプへ送り出す機器)を置く書斎での調査の様子です。