現在解体工事が進行中の西麻布N邸は、大型のメゾネット(上下階を階段で繋いだ住戸)となっています。リビングダイニングの真ん中にある上階への既存階段を残しながら、手すりや踏板を作り直すことになっており、その打ち合わせを施工会社と致しました。
私、各務が手に持っているのが、階段と上階スラブの取り合いを分かりやすく説明するために、新人スタッフの神崎さんに作ってもらった模型です。
既存階段は丸形鉄のトラスでササラを作ったシンプルな作りですが、天井の開口部との取り合いも大きく変えるので、このような模型を作ってみました。左右のササラの横の色が違っていますが、これはお客さまとの打合せ用に2種類のバージョンを作ってみたものです。
こちらが設計側で見積り時に作っていた階段部分の展開図です。
模型は、取り合い部分が重点的に検討できるように作ったものです。現場にしばらく置いておいてもらうことになりました。既存の階段は歪んだ箇所もあるので、どのように新しい手すりを取り付けてゆくかは、もう少し検討が必要になりそうです。
同じタイミングで、造作家具屋さんも事務所に来てくれたので、こちらが作ったディテール図をベースに打ち合わせをさせて貰いました。
造作家具と絡む建具も多いので、枠の取り合いや金物の相談もできて、実り多い打ち合わせとなりました。