私、各務がニューヨークに行っている間にも、神戸M邸の工事は進んでいるので、留守中に現場監督から届いた写真で、工事の進行状況を報告致します。
造作家具の大物である、全長8mのキッチン+洗面カウンターです。高さや幅を変えながら、マンションの東側壁沿いに展開する、今回の造作家具の見せ場です。このキャビネットに、後で人造大理石のカウンター板が載ってくる予定です。
こちらは、書斎コーナーの上部に取りついた、ウォールナット仕上げの飾り棚です。固定棚と可動棚を混ぜ、また、棚板や仕切り板の厚みを変えながら、書籍だけでなく、色々な物を収納・飾れるように考えています。下には、書きもの用の集成材のカウンターも設置されています。
僕らの事務所としては、ちょっと珍しくユニークなカラフルな板状のものが壁に固定されています。これは実はロフト部分へと登る梯子なのです。お嬢様が好きな色は、文句なくピンクなのですが、全てをピンクにしてしまうとあまりにガーリーな出来になってしまうので、レインボーカラーでおもちゃ的な感覚を表現したいと思っています。梯子の壁の奥はトイレになっているので、音漏れがしないように、間柱の間に断熱材を詰めて貰っています。
玄関ホール正面の大谷石も無事取り付けられました。この写真では判りにくいですが、3ミリほど段差を付けて貼って貰っているので、上部から舐めるような照明を当てることで、きれいな陰影が生まれる予定です。スチール製のロフト手すりも取り付いていますね。
天井のカーブ部分をきれいに塗装するためのパテ処理作業も進んでいるようです。