暑い中、南麻布S邸のリノベーション工事の天井軸組が始まっています。
とにかく広くて大きいS邸の現場(LDKだけで100平米オーバー)は、すべての窓全開で風を通しながら工事を進めています。
ダイニングに当たる部分の戸境壁が写真左になりますが、音楽好きなSさまご夫妻は隣の住戸の方に気兼ねせず大音量の音楽を楽しみたいとのことで、遮音壁にすることになりました。既存のGL壁を撤去して、吉野石膏のS12工法(耐火遮音壁工法)で壁下地を作っています。
右に映っているスタッフの竹田さんのサイズと比べると空間の大きさがわかりますね!
写真中央左にヤグラを組んで天井を張っているのが、リフォームキューの工事でお馴染みの町永さんです。
こちらがヤグラの詳細です。大工さんなのにLGS(軽量鉄骨下地)も組めるので、いつも大車輪の活躍です。僕らのデザインの意図も、判らない時はきちんと質問しながら、丁寧に仕上げてくれるので、安心感があります。
現場の清掃が行き届いていて、資材やゴミがきちんと片づけられているのが、優れた現場監督さんと上手な大工さんの特徴ですが、今回の現場も気持ちがよく片付いています。
天井高さを上げるために天井裏のエアコンを移設して、配管も動かした後の様子です。
キッチンの上部の天井裏の配管ですが、こちらは上階の排水管が床スラブを貫通して、こちらの階の天井裏を通って配管(シルバーの管)されています。一部の保護材を解いて、配管の状況が問題ないことを確認しておきました。
このようなスラブ下での配管がある場合は、万が一、この状態で上階の配管状況が問題あれば、管理組合を通じて上階の占有部持ち主に連絡して、このタイミングで一緒に配管をやり直してもらうようにするのが、暗黙のルールなのです。
分電盤があった個所の天井裏の様子です。電気の配線とエアコンの冷媒管とダクトが複雑に絡み合っています。ただ、天井の懐高さ(天井裏の配管スペース)が十分にあるので、何とか整理がつけられそうです。
玄関の三和土(タタキ)部分も、既存の御影石のタイルがきれいにハツられていました。レベル差がある個所については、モルタルで補修してゆく予定だそうです。