港区のマンションリノベーションの現場報告です。今回のリノベーションの一つの見せ場でもある、書斎の造作家具の組み立て情況です。
リノベーション前には、長い廊下に面した、細長くて暗い部屋だった部分ですが、廊下との壁を取り去り、廊下も取り込んだ、大きな書斎へと作り変えています。かつての廊下と部屋の間は、所々に適度な隙間を空けた本棚で仕切っています。
廊下に面して、両側に本棚が7本あり、書斎側には、本棚が10本付いていることになります。以前にお住まいだった住宅の本と、ご主人さまが仕事場に置いていた本を全て持ってきても、まだ余る計算の大容量本棚です。
ただ本棚を並べただけでは、空間が単調になってしまうので、作り付けの机と本棚を絡めてデザインしています。机の延長した部分が本棚の棚板になったり、机の一部が欠けた箇所に、本棚が入り込んで、一種のパズルのような組み立て方になっています。
また、本棚の一部も奥行きを深くして、来客が腰掛けるベンチを作ったり、上部の使いにくい棚には、間接照明も仕込んでみました。この写真は完成後のものです。
小さな場所で、沢山の家具が複雑に絡む工事を、慎重に進めてくれた職人さんたちに感謝です。