Author Archives: Kenji Kagami
2019.05.27
ダイニングテーブル&チェア探し@品川N邸
[品川N邸]
デザイン&設計がスタートしている品川N邸ですが、設計を進めながら、同時に家具探しをしております。ソファはこれまでお使いの物を今後も使ってゆきたいとのことでしたが、ダイニングセットについては、既存の物が大きすぎるので、お子さまたちが巣立っていった後はもっとコンパクトで、スタイリッシュで使い勝手が良いものを見つけたいとのことでした。

ダイニングテーブルとダイニングチェアのダイニングセットといっても、テーブルのサイズ、形状、仕上げ、椅子はテーブルとの高さのマッチング、座りやすさ、重さ、張地等、選ぶにもいろいろな判断基準があるため、まずは僕らが良く使っている家具ブランドのショールームをザっと回ることにいたしました。
まず最初に伺ったのは、カッシーナでした。六本木T邸で採用した、ミニマムデザインながらエクステンションするテーブルのNAAN(ナーン)と名作椅子のCAB(キャブ)に座って頂きました。

次は、六本木のミッドタウン内にあるタイム&スタイルです。コストパーフォーマンスが良い椅子で、南青山Y邸で使わせて貰ったPhilip Half Arm Chair(フィリップ)の座り心地を体験して頂きました。

そして、モルテーニでは、エクステンションテーブルの名作、Filigree(フィリグリー)の滑らかな動きを見ながら、Chelsea(チェルシー)を、

アルフレックスでは、Flute(フルーテ)とAffogato(アフォガート)を見て頂きました。
半日で駆け足で4つの家具ブランドショールームを見て頂きましたが、以前キッチンを見るついでに見学した、アクタスが扱っているポリフォルムのテーブルが一番印象に残っているとのことでしたので、日を改めて、新宿アクタスショールームを再訪致しました。

2階の一番目立つ場所に置いてあった、こちらのテーブル、Haward(ハワード)は素敵なのですが、大理石は汚れやシミの扱いが難しいことに加え、重量的に震災等が起こった際のことを考えて、木製天板の物を見たいとのお話でした。

以前訪問した際にはなかった、木製のハワードが窓際のブースに展示されていたので、組み合わせで置かれていた椅子、Grace(グレース)と岸本さんが近くから持ってきてくれた Ventura(ヴェンチューラ)との相性を見させて頂きました。

ポリフォルムは、イタリアのハイブランドらしく、レザーの種類も豊富なので、色味サンプル帖を見ているだけでも楽しくなります。

テーブルの木製甲板の色味と、レザーのテクスチャーとシボ(レザーのシワ模様)のマッチングを試してみました。

窓際のブースだと自然光と電球色の照明が重なって、色味の確認が難しかったので、隣接するポーゲンポールブースのカウンターを使って色味を見て、幾つかのサンプル生地をお願い致しました。
まだ、家具探しは始めたばかりですが、ポリフォルムの物は奥さまが相当気に入って下さっているので、お時間がある土日にご主人さまも一緒に改めて訪問したいとのお話しでした。
2019.05.24
リフォーム解体で露になった床下と天井裏のスラブ地形
[外苑前C邸]
高級マンションリフォームの外苑前C邸の解体がほぼ終わったとのことで、解体状況確認と墨出しの為に担当スタッフの神崎さんと竹田さんと三人で行って参りました。


こちらが解体前のリビングダイニングですから、床壁天井が解体されると、どれだけのものがきれいに床下、壁裏、天井裏に隠されていたのかが良く分かりますね…。

全館空調になっているので、天井に見えていた吹き出し口や吸い込み口はミニマムな寸法となっていますが、天井裏には蛇のようにうねったこれだけのダクトが隠されていました。

元の天井にあった微妙な折り上げ形状で、ダクトが入るギリギリの寸法を確保してたことが判りますね。

洗面所の天井裏には、空調に加え、給気と排気のダクトもあるので、更に複雑な構成になっていました。

天井裏以上に今回驚いたのは、床下から現れたコンクリートスラブ(床板)の形状です。一般的なマンションでは、水回りの床スラブだけが落とし込んであることが多いのですが、こちらで水回りだけでなく、配管が通るピット部分も大きく掘り込まれていました。

そのピット内の配管は、逆梁をスリーブ貫通して排水管が通っていました。

こちらはキッチンエリアの床下です。灰色の太めの管が排水管です。かつては一番奥の窓際にシンクと食洗器があり、手前右側に洗濯機がありました。水色が給水、濃いピンクが給湯、銀色がガス、緑色が床暖房用のペアチューブです。

こちらは廊下から見た洗面と浴室の床下配管です。

水やお湯のヘッダーです。どこかで水やお湯を使っていても、他のカ所の水栓の水圧が下がらないという優れモノですが、配管の長さが長くなってしまうことから、今は徐々にすたれてきているシステムのようです。

こちらは家族用トイレの床下状況です。壁際に逆梁があって、排水管が壁際まで届いておりませんが、今回はリフォーム用の器具を使って、便器を壁際に押し込めることができそうです。

こちらはダイニングに仮置きされていた、既存建具と枠です。基本的に使える建具と枠は再塗装の上取り付けることになっています。建具は持ち帰っての工場塗装で、枠は現場塗装となる予定です。

解体が終わった床スラブに新しい壁下地の位置を示す墨が打たれていました。

リビングの壁際にはご主人コダワリのテレビやステレオ、スピーカーやワインセラーが設置される予定ですが、その寸法の詳細も確認させて貰いました。

逆梁と水回りのピットで複雑に入り組んだ床下スラブの地形と新しい壁位置の整合性をリフォームキューの営業設計担当の岩波さん、現場監督の高橋さんと相談しつつ、全体工程のずれがないかを確認している様子です。

天井裏、床下共にこれだけ複雑な地形をしたマンションリノベーション現場は珍しいですが、本日じっくり問題点を洗い出してその対策を練ることができたので、ここから先はスムーズに工事を進めて貰うことができそうです。
完成後の外苑前C邸の様子もどうぞご覧ください。
2019.05.20
リノベーションのアクセントカラー
[駒沢X邸]
ここまで随分時間が掛かってしまった駒沢のヴィンテージマンション・リノベーションのX邸ですが、ようやく工事の終わりが見えてきました。

リビングは養生で見えませんが、フローリングが張り終わり、壁と天井の塗装も終わり、染色した突板で作った腰壁も無事張り終わりました。

今回は既存の扉と枠を再塗装して使ったものと、新しく設けた腰壁の色味を変えましたが、違和感なくしっくり納まりました。

玄関ホールから廊下への壁は、第一のアクセントカラーのブドウ色の左官壁です。

玄関のタタキから玄関ホールに遮音の為の扉がありますが、ホールからリビング側にも既存建具と枠と活かしたもう一枚の扉があります。ここでも扉脇のガラス部分からの音漏れを考えて、防音ガラスのラミシャットと二重に入れています。
アクセントの左官壁がガラスで途切れないようにコの字型の金物を壁とフラットになるように埋め込んでいます。

こちらは反対側の腰壁と防音ガラスの取り合いです。左右共に壁側に枠を見せたくなかったこと、もし何かのことがあってガラスが割れた場合でも交換できるようにしておくことを両立させるディテールには苦労致しました…。

第二のアクセントカラーはこちらの建具です。ショールームで見つけたファブリックですが、当初は寝室の壁に使う予定でしたが、その後方針転向で寝室には使わないことになりました…。是非どこかに採用したいとのことで、廊下の突き当りにあたるか所に框扉枠を設けて、その中に張り込んだものです。

似た黄色ですが、こちらはプリント壁紙です。来客用トイレの背面壁にアクセントとして張っています。黒御影石のカウンター甲板に赤み掛かった染色突板の扉材との相性も抜群でした。

黄色以外は同じ色味の組み合わせで作ったメインの洗面室のインテリアは、当初お客さまがイメージして下さっていたリッツカールトン東京と似た空間に仕上がってきました。

主寝室横に設けたシャワーブースとその手前の奥さま専用の洗面脱衣は、空間がコンパクトなので、もう少しさっぱりとした素材で纏まってきました。

4つ目のアクセントカラーが主寝室のこちらのブドウ色(紫ピンク?)のカーペットです。

床のカーペットは張り終わると同時にすぐに養生されてしまいましたが、主寝室も一部の照明器具の取り付けを除いて、ほぼ仕上がってきました。