Author Archives: Kenji Kagami
2016.09.13
オーダーユニットバスの組み立て方@一番町A邸
[一番町A邸]
一番町A邸で東京バススタイルにお願いしているオーダーユニットバスの組立てがあるとのことで、見学に行って参りました。
朝一から組立て工事が始まっていたので、午後に到着した段階では、すでに防水パンが設置され、タイルが先行して張られた壁パネルも立ち上がっている状態でした。
壁パネルは仕上がった中から見ると、裏がどのようになっているか判りませんが、こちらの写真だと背面の様子も判りますね。アルミの骨組みにケイ酸カルシウム板を張って、その内側にタイルを張りつけたパネルとなっています。後日、手すりや金物類を固定する可能性がある個所については、アルミの骨組みの間にベニヤ板を接着して、ビスが打てるようにしてくれています。
ユニットバスの天井が張られる前の天井裏は、このような状態です。浴室暖房乾燥機と繋げるためのダクトがフリーな状態で纏められていました。
洗面脱衣側に取り付ける、ステンレス鏡面仕上げの枠材を組み立てている様子です。基本的には現場での溶接は出来ないので、パーツを差し込む形で組み上がてゆきます。
まだ表面が傷つかないように白い養生テープで覆われた状態ですが、組み上がった枠を2人の職人さんで慎重に立ち上げて、ユニットバスの開口部に嵌め込んでゆきます。
ステンレスサッシが嵌め込まれた後は、天井のパネル取付けになります。
浴室乾燥暖房機を取り付ける四角い開口からダクトが見えていますね。ダウンライト照明用の孔に、職人さんがトランスを差し込んでいます。乾燥機や照明の接続は、リフォーム本体工事側の電気屋さんにお願いしています。
浴槽を設置する予定の個所は、このようになっています。防水パンが、洗い場と浴槽部分で二つに分かれているのが判ります。
壁パネルを孔を通して、配管類をユニットバス内に弾き込み、それぞれに必要な接続用のアタッチメントを取り付けてゆきます。
今回設置する浴槽は、こちら大洋金物が扱っているカルデバイの鋼製ホーロー浴槽です。
既存の窓サッシの手前には、特注で作って貰ったステンレス製のサッシが取りつきました。
浴槽の設置までは時間がなかったので見ることができませんでしたが…
こちらが、後日浴槽が設置され、ステンレス枠にガラス窓とテンパーガラスの扉が取り付けられて完成したオーダーユニットバスの様子です。浴槽には水がいっぱいに貯められ、漏水テストが行われていました。
2016.09.09
電気式床暖房シート&フローリング張り@青山P邸
[青山P邸]
工事が順調に進んでいる青山P邸では、電気式床暖房シート張りが終わり、フローリング張りが始まっていました。
手前に見ている部分は、すでにフローリングが張られ、大工さんが養生シートを被せ始めていました。奥の部屋の床に黒い短冊状に敷かれている物が電気式の床暖房シートです。
こちらはキッチンになりますが、部屋中央には可動式ワゴンを置く予定で、そこに電源を供給するために、床暖シートに隙間を空けて、床付のコンセントを埋め込む予定となっています。この部分は、天然大理石を張るので、仕上げ工事は少し先になります。
キッチンでも、キャビネットを置く部分は当然ながら床暖は不要なので、シートは壁から650ミリ離れた部分から敷かれています。写真の個所にはキッチンシンクが来るので、給水給湯と排水管がひかれています。
キッチン側からリビングダイニング側を見返した様子です。フローリングだけでなく、壁下地のLGSも完成しており、もうすぐ石膏ボード張りへと工事が移ってゆきます。
少しピンボケになってしまいましたが、こちらが青山P邸で採用したフローリングです。建築家に大人気のフローリングメーカー、IOCのオーク40ホワイトブラッシュドを採用しております。
ダイニングの天井には、大きな掘り込み照明ボックスが埋まっています。ダイニングテーブルも2600ミリと長いものを設置する予定でなので、天井のボックスも同じ長さのものを用意して貰いました。
こちらはリビングの書庫コーナーの天井です。この部分の天井は色を掛けるので、見切り材を入れて貰っています。まだ接着剤での固定が十分でないので、養生テープで仮固定している状態でした。
LDKと玄関に比べると、少し工事が遅れ気味のプライベート廊下です。こちらにも大理石調タイルやカラーガラス、クロスパネル仕上げが入ってくるので、仕上がりとしては小ざっぱりしたイメージになると思っています。
2016.09.05
特注色のフローリング張り@元麻布I邸
[元麻布I邸]
TES(東京ガス温水システム)の床暖房パネルの敷設が終わった元麻布I邸現場でフローリング張り工事が始まっていました。
この写真では色味が良く分かりませんが、スカンジナビアンフローリングのワイドプランク材に、グレートーンに特注で着色して貰ったものです。
木目を残しながら、少しアーティーク加工したような風情のグレー塗装して貰いました。実際にはイメージを伝えて、3種類のサンプルを作ってもらい、それを見ながらまた細かく注文するというプロセスで特注色を作って貰いました。
最初は、各メーカーにこちらが希望するグレーの色味とニュアンスを伝えて作って貰ったサンプルを持ち寄って…
メーカーをスカンジナビアンリビングに決めた上で、再度色味が少しずつ違うサンプルを作って貰ったものがこちらです。最終的には、一番後ろのものをスカンジナビアンリビングの中川さんに依頼いたしました。
こちらが、遮音床下地を組んだうえに、床暖房パネルを敷いた様子です。すでに、床暖パネルの上に、フローリング下地用のベニヤ板も敷かれていますが…
こちらが反対側から見た床暖パネルです。わざと二枚のパネルに隙間を空け、そこに床付けコンセントを埋め込んで貰っています。ちょうどこの部分がダイニングテーブルを置くセンターで、テーブルの下にLAN配線も含んだ床付けコンセントを取り付けて、ダイニング出コンピューターなどの作業ができるようにする予定です。
解体時には取り外されていた天井埋め込みエアコンも、新しいものが吊り込まれ、各ダクトとの接続もされていました。
廊下も吊り扉のレールを取り付けた後、ベニヤ板の下地と枠が取り付けられていました。
廊下中央には、プライベートゾーンを区分ける、引き込み扉の上吊りレールも埋め込まれています。
さらに廊下の奥には、防火扉も再設置されていました。この防火扉は、200平米以上の広さならではの問題なのですが、いかに目立たせないかも工夫のしどころです。
こちらの小窓は、洋室の裏にある隠れ書斎の風抜きのためのものです。小窓を使った明り取りと風通しを考えています。
そうこうしているうちに、どんどんフローリングが張られていました。すぐに清掃されて、養生シートが掛けられてしまうので、この姿もお引渡し直前のクリーニング時点まで、しばらくお預けになってしまいます。
場所は変わりますが、アークテック社にお願いしていたイタリア・フィアンドレ社の大判大理石調柄のタイルが工場に届いたとの連絡がありました。こちらはキッチンの壁に張って貰うもので、ブックマッチ(本を開いたように左右対称になる柄)になるようにカットして貰ったものを、床に並べて貰いました。
余った部分も大事な素材なので、来客用トイレの壁に張ることにしています。こちらは左右だけでなく、上下にもブックマッチになるように柄を合わせて貰う予定です。大きな(3メートル×1.5メートル)タイル2枚を、うまく無駄なく使えるように考えた工夫が上手くゆきそうです。