Author Archives: Kenji Kagami
2023.09.07
ミノッティからミノッティへソファ買替え
[成城Z邸]
上階からの水漏れがキッカケで、その補修のお手伝いだけでなく、模様替え等のリフォームまでお手伝いすることになった成城Z邸ですが、ソファ買い替えで発注していたミノッティのソファがようやくZさまのお宅に届きました。
リビングの奥に置かれている半円形のソファがミノッティのCONERRY(コネリー)です。
こちらが水漏れ事件が起こる前までのリビングの様子です。ソファもラウンジチェアも共にミノッティで、黒いレザー張りのSEYMOUR(シーモア)とブラウンのファブリック張りのPRINCE(プリンス)でした。ただ、コロナ以降人を招くことが少なくなったこと、自分一人でリラックスするには、どちらも少しリラックス度が低かったとのことで、こちらのブログに書いたような経緯でミノッティで買い替えることになりました。
お手持ちのソファとラウンジチェアの下取りをミノッティに聞いてみた所、有料での廃棄しかできないとのことでした。そこで、以前B&Bイタリアの営業の大山さんから聞いていた、ブランド家具の買取会社のインテリアバイヤーにソファのサイズや現状が判る写真を送りつつ問い合わせをしてみた所、商品状態も良さそうなのでソファ一1脚で25~35万円程度で買い取りが出来そうだとのことでした。査定のための出張費や搬出の費用も不要とのことをZさまにお伝えしたところ、ここまで大事に使ってきたので、大きな粗大ごみになるのではなく、他の人に使って貰えるのであれば嬉しいとのこと、是非その方向で進めて欲しいとのご依頼になりました。
ソファなしで暮らすのは難しいので、ミノッティの搬入の日程に合わせてインテリアバイヤーの村上さんにお願いして、当日タイミングを合わせてきてもらいました。ハイブランドの家具に慣れた村上さんとスタッフのお二人はすぐにこのソファが分割できることに気が付き、きちんと養生をしたうえでスピーディーに運び出してくれました。Zさまは、ラウンジチェアとオットマンも不要とのこと、急遽付け加えて貰いましたが、こちらもプラス約10万円で買い取りをしてくれました。全て現金でのお支払いでした。
運び終わるのとタイミングを合わせたかのように、ミノッティのソファが届きました。営業担当の鈴森さんと搬入スタッフ4名の総勢5名で、手際よく共用部を養生して、コネリーソファを運び込んでくれます。
ソファの裏側をじっくり見る機会も乏しい(笑)ので、折角の機会ですので良く拝見させて貰いました。コネリーはレザー張り仕様でも全てカバーリング(張地を張り替えられるようになっている)のです。イタリアハイブランド家具では、ファブリックはほとんどカバーリングになっていますが、レザーでもカバーになっているのはまだまだ珍しいのです。ミノッティは技術的に相当難しいことを当然のように実施できていることは、本当に驚きなのです!
因みに今回のコネリーはベース部分はレザー張りで、シートと背もたれ部分はファブリック張りとなっています。
まずは、こちらが図面上で指示した場所に仮置きして…、
座面のクッションを置いて一応完成です。
まずは熟練のスタッフがガタツキをチェックしたところ、真ん中のサポートが浮いていることでガタツキがあることが分かったので、3人がかりで持ち上げている間に下にもぐってサポートの脚を調整して貰いました。これだけ大きなワンピースのソファだと、周りの脚だけでは、中央の荷重に対して脆弱になるので、このような脚が付いているようです。
組み上がった所で、まず最初にZさまに座って頂き、座り心地を実感して頂きました。大きなクッションの組み合わせ方と、座る位置によって、色々な姿勢で座ることができるので、とても良さそうだとの感想を頂きました!
弊社担当スタッフの竹田さんもお疲れさまとのことで、座り心地実感タイム(笑)です。
これまでソファの前に置いていたセンターテーブルは、書斎に持ってゆくことになったので、もう一つ新しいテーブルを、やはりミノッティで購入しました。写真は大理石の天板と脚を組み立てている所です。
ソファの背面に、ミノッティ青山ショールームで見掛けて、そのまま購入させて貰った小型のスタンドライトを置きました。
ソファに座ったまま、リモコンやコーヒーを飲める、差し込み式のミニテーブルも置いて、テレビとの位置関係、向きを調整させて頂きました。これまでのソファは何とか一人でも少しずつであれば位置をズラせましたが、今回のソファは重量がかなりあるので、一旦置いたら男性2名はいないと動かせないので、慎重に位置決めをご一緒させて頂きました。
上階からの水漏れという本当に面倒で厄介な問題に巻き込まれながら、手際よく改修しつつ、マイナス要因をプラス要因に変える究極のプラス思考でここまでやり遂げたZさまの心構えには、ただただ感服するばかりでした。
2023.09.01
ウォークインクローゼット改造計画
[関西M邸]
ちょうど3年ほど前にお引渡しをした関西M邸のお客さまから、主寝室横のウォークインクローゼットを改造したいとのご連絡を頂きました。
今年の4月にハイブランド家具のポリフォームのクローゼットシステムショールームを北イタリアで見学した際のブログ記事を見て、(広さはここまでないが)このようなイメージのクローゼットに改造することができないかとのご相談でした。
こちらが当初弊社側で設計アドバイスをした際のウォークインクローゼットの図面(紫色の部分)です。壁芯計算で約5.2畳の広さの空間です。寝室の奥にあって、基本的にはご夫妻以外は入ってこない空間とのことで、3面に固定のハンガーパイプと枕棚を設けて、部屋の中央に引き出し付きのアイランド収納を設けただけのシンプルな作りでした。
ハンガーバーの下にはスペースを作り、お手持ちだったタンスや既製品の衣装ケースを入れて引き出し的に使って貰っておりましたが、細かい棚が無いことで効率的な収納はできないこと、衣装ケースの開き具合の悪さがストレスになっていること、そして何よりデザイン的に工夫がされていないことで納戸的な使い方となってしまっていることで悩んでいらっしゃる時に、ちょうどポリフォームのブログ記事を見てご連絡くださったとのことでした。
早速日程を決めて、関西M邸に伺って今のウォークインクローゼットの使い方を調査させて頂きました。
どこに誰の何が収納されており、その量が今後増える可能性があるのか、断捨離で減らすことが出来そうなのか、引き出し内部や枕棚上の収納なども含めて、弊社担当スタッフの竹田さんと、ポリフォームを扱っているアクタス関西の村山さん、櫻井さん、そして施工担当の原さんも現調(現地調査)に同行して貰いました。
WIC内には主寝室用の掃除機や、ごみ箱、ズボンプレッサー等の備品が置かれていたり、エアコンや天井付の自火報や照明器具も移動しなければいけないので、そういった詳細についても現調時に確認させて頂きました。
関西M邸での現地打合せが終わった後は、Mさまご夫妻とアクタス一行と僕ら全員で京都のアクタスショールーム上階にあるポリフォームのクローゼット見学に伺いました。
実はこの現地の調査を兼ねた打合せの前に、一度Mさまご夫妻とはオンラインでお打合せをしておりました。その打合せ時のために作っていたWICのラフプランがこちらです。上はL字のクローゼットを2つ合わせた案で、下は変形コの字に特注でアイランド(一辺が壁についているので正確にはペニンシュラ(半島))型のカウンターを設ける案でした。
オンライン打ち合わせで、上の案をベースに進めて欲しいとのご依頼を受けておりました。
アクタス関西の村山さんたちが、事前に送っておいた案から素案となる図面を起こしておいてくれたので、それを見ながらのより具体的なお打合せをすることができました。
背の高いご主人が届くハンガーパイプの高さのチェックや…、
引き出しの深さの確認や…、
棚板の仕上げ(左はガラス、右はレザー張り)などまで確認して頂きました。
側板や背板や棚板の突板やメラミン、レザーなどの仕上げ材が豊富にあるのがポリフォームの特徴なのですが、どれを組み合わせてもポリフォームらしくなるのが、またもう一つの特徴なのです。ダークでシックな洋服をお持ちのご主人さまはスペーサートオーク(ドイツ中部のシュペサルト地方で採れるオーク材のことで、最上級オークという意味)とアルデシア(スレートのような農灰色)をベースとしたものとし、白系のシンプルな洋服をお持ちの奥さまはエルム(ニレ材)にアルデシアを組み合わせた明るいクローゼットにしてはどうかとのご提案をさせて頂きました。
一通りの内容確認と色味の提案もできたので、それらを盛り込んだ提案書と見積りをアクタス側に作って貰うこととなりました。
因みに関西には、大阪にもアクタスの大きなショールームがあるのですが、そちらのウォークインクローゼットシステムの展示品は、2階のものは白っぽくて華やかさが無いのと…、
1階の展示品は小さすぎて打合せには不十分だと、事前の見学で判断していたので、京都のショールームでお打合せをすることとさせて頂きました。ただ、京都ショールーム(SR)でも大阪SRでも、イタリアのポリフォームラボで見学した最新のクローゼットシステムの展示が無いので、ポリフォームの魅力の半分程度しか伝わらないのが残念です…。
2023.08.29
メゾネットリノベの吹抜け&上階工事
[ザ・ライブラリー]
ザ・ライブラリープロジェクトの紹介ブログです。
高層メゾネットリノベーションの中央区S邸の上階工事も終わりに近づいて参りました。
上下階を繋ぐ吹き抜け空間に、照明ブランドのトム・ディクソンのペンダント照明のソケットが吊り下がってきました。上部天井の黒い円形のものは、吊り下げ部分を隠す特製フランジです。
ソケットと言っても、昔の電球タイプではなくLED照明なので、球が無くとてもシンプルです。本来はトムディクソンでは、LEDの照明が眩しくないようにデフューザーを取り付けるのですが、今回はお客さまのSさまからのご要望でデフューザーは取り外しています。
因みにこのトム・ディクソンのペンダント照明「メルト」の釣り下げ高さについては、こちらのブログでも紹介しておりますが、CGを使って事前に検討&ご承認を済ませております。
吹き抜けにガラス壁で面した書斎スペースです。ガラスも薄いブラウン色が付いた色付きガラスとなっています。柱型は下階の壁でも使ったセメント系素地材のソリド(ケイミュー)の錆茶にゴールド色に光る真鍮目地を合わせたデザインとしています。
以下、続きはザ・ライブラリーブログをご覧ください。