Author Archives: Kenji Kagami
2013.05.30
輸入壁紙(クロス)張り@六本木M邸
[六本木M邸]
新築マンションリフォームの六本木M邸では仕上げ工事が続いています。今日は、壁紙張り作業が進んでいま した。
お施主さまには、日本製のビニール壁紙も見て頂いたのですが、気に入ったものがなく、テシードの輸入壁紙を採用しています。
光の当たり具合で模様が浮き出てくるタイプのクロスで、とても上品な張り上りでした。背の高い特注巾木や建具のケーシング枠、天井のモールディングとあわせて、コロニアルな雰囲気を上手く演出してくれそうです。
玄関ホールには、同じ柄ですが、色違いの壁紙クロスが張られています。柄が細かく、光沢のある部分もあるので、継ぎ目が目立たないように張るのは相当の注意が必要との事でした。
子供部屋には、VIBELの輸入壁紙が張られました。写真には1種類しか映っていませんが、背面には違う柄が張られています。共にフランスからの輸入品です。
先日ボードが張られたばかりのキッチン背面にも輸入クロスが張られました。部分的に張られているようにしか見えませんが、カウンターキャビネットと吊戸棚が設置されるので、問題ありません。やはりフレンチの爽やかさが香る、素敵な空間になりそうです。
壁紙とは違いますが、廊下突き当りには鏡が張られました。写真と撮ると自分が映り込んでしまうのが問題ですが、ケーシングで縁取りしたことで正面性を演出することができました。
玄関にはこのお宅のテーマ素材でもあるトラバーチンに濃い灰青のスティングレーをボーダーでデザインした床石が張られ始めました。
先の写真にも床下地のベニヤ板に墨で位置が撮られていましたが、僕らが事前にデザインして渡して置いたスケッチ図に、どのようなサイズで石を切って張ってゆくかを石張りの職人さんが現場で置いていた図面です。デザイン図と実際の張り作業でズレが生じた場合に、どの部分で逃げるかや、枠との取り合いなどの細かい注意点がメモってありました。
さりげない高級感と上質感が感じられる玄関になりそうです。
リビングの窓際には、サッシの高さと合せた式台を計画していましたが、こちらも張られていました・横長の壁の石目地とどこを合せるを最後まで迷っていましたが、結局ズラして張りましたが、それほど違和感を感じなかったので、ひとまずホッとしました。
折り上げ天上にもモールディングが周りました。こちらも費用対効果でお施主様と一緒に悩んだ部分ですが、他の部分がシックに仕上がっても、天井がスッキリサッパリのモダンスタイルでは、雰囲気が纏まらないと思っていましたが、モールが周ることでしっくりしてきました。
こちらが天井モールディングのアップ写真です。まだ塗装されていませんが、これもきれいなものです。
2013.05.29
コンセントとスイッチの位置確認 中間検査@代官山T邸
[代官山T邸]
壁下地のLGSが立上り、ある程度電気関係の配線の目途がついた段階で、お施主さまご夫妻に現場に来ていただき、コンセントとスイッチの位置確認を中心とした中間検査をして貰いました。
正面壁は石張りになる壁ですが、テレビやステレオなどのAV類が設置されるので、先行して壁裏にオレンジ色のCD管が配管されています。天井近くに設置する壁付けスピーカーにも線が伸びています。
右に立っているのが施工をお願いしているリフォームキューの石原さんです。
主寝室では、壁面埋め込みのテレビから、どのような線が横の壁の機器類を設置するニッチまで来ているかをご説明いたしました。
天上の埋め込みダウンライトの位置についても確認して頂きました。因みに検査では、2箇所コンセントを追加して、3カ所のコンセントの高さを変更することになりました。
ほとんど間取り変更の無い今回の計画ですが、ほぼ唯一壁位置を変えている、キッチン裏の来客用トイレと収納の壁下地も立ち上がっています。
不思議な形の小屋(?)のようなものが出来上がっています。
先ほどの写真の裏面である、リビング側から見るとこのようになっています。実はこれはお施主さまのペットのワンちゃん用のニッチになる箇所です。背面の既存収納の奥行きを利用して、小型犬2匹用のお家を作る予定です。斜めになっている部分が、インテリアのアクセントにもなる予定です。
こちらは現場に置かれていた不思議なギザギザ部材です。
何のために使うかというと、写真のように既存の折り上げ天井を狭める際に、曲面の立ち上がり部分にフィットするようにLGS下地を加工した部材なのです。ちょっと削っては、現場に合せ、また調整するという地味な作業ですが、いい加減にやってしまうと、後でヒビが入ったり、隙間が生じてしまうので、大工さんが丁寧に頑張ってくれていることに感謝です。因みに、折り上げ天上はダイニングテーブルを設置する位置の中央まで織り上がっていたので、ダイニング部分は天井をフラットにした方がペンダント照明の納まりも良いので、折り上げ部分を縮小することにしています。
折角お施主さまに現場に足を運んで頂いたので、先日突板屋さんで探してきた黒檀の塗装サンプルとウォールナット材を見て貰いながら、他の壁の塗装色をご提案し、決断して貰いました。
大きな間取り変更の無いリフォームなので、もっと簡単な工事をお施主様は予想していたようで、ここまで大掛かりになっていることに驚かれていました。ただ、ワンちゃんのお家や、壁裏に隠れてしまう個所も丁寧に施工されていることを確認できて、楽しかったと仰ってくださいました。お忙しい中、どうもありがとうございました!
2013.05.24
「デュポン・コーリアン」ショールーム訪問
[ニュース]
雑誌建築知識のタイアップ広告に絡んで、乃木坂にある「デュポン・コーリアン」のショールームを訪問して参りました。
ショールームには色々な色調・素材感のカウンターのバリエーションが展示されていました。赤(エンジ色?)やグリーンといった色はサンプル帳では何度も見たことがありますが、カウンターにした場合、どのように見えるのかはとても新鮮でした。
全部で66色ある素材全てが大きな板で展示されていました。僕らが良く使うプライベートコレクションは、大事そうに下の引出にしまわれていました。
エントランスホールには、写真のような印象的なコーリアンで作られたアーチが掛かっています。左奥に見える、不思議な形のベンチも白と黒のコーリアンを積層させたものを削りだして作ったものだそうです。
こちらのオブジェのようなものはコーリアンのキッチンだそうです。らせん状の渦に沿って水が流れ、逆円錐の所で調理するイメージのようです。使い勝手は、ハテナですが、このような形態も作れるということを試すために作ったコンセプトモデルだそうです。
真っ白な人工大理石で作ったコーナーテーブルと、一体化したオブジェです。住宅ではあまりニーズはなさそうですが、お店の名前のロゴや彫塑的なオブジェを建築と一体化するできることは、店舗などでは応用が効きそうでした。
タイアップ広告を出稿するのは、コーリアンでも相当久しぶりらしく、建築知識の編集・西山さんと広告・高濱さんが、僕たちの事例を知っていたので、推してくれたようです。事例として取り上げて貰うのは、神戸M邸で作った全長8mの洗面とキッチンを繋げたカウンターということになりました。
写真手前に設置したダイニングテーブルも、天板にコーリアンのクラムシェルを張っています。
コーリアン張りの食卓とカウンターの接触する部分のディテールです。現場での溶接作業がとてもきれいにできるのが、コーリアン特徴なので、それを活かした詳細を考えたツモリです。
こちらが洗面カウンター部分です。アンダーシンクできれいに納めることができました。
キッチンカウンターは高さ850で洗面カウンターは高さ750だったので、その段差を写真のように解決しました。洗面カウンターのバックガードの立ち上がりがキッチンカウンターの高さにあっているように調整しています。
改めて、僕らの施工事例を見返してみると、数多くのプロジェクトでコーリアンを使っていることに気が付きました。こちらは白金台S邸のキッチンですが、お得意のクラムシェルとレインクラウドの二種類をキッチンカウンターに使っています。
同じプロジェクトの来客用トイレの洗面カウンターもクラムシェルでした。クラムシェルの優しい色合いと、木質や陶器と合わせやすいテクスチャーが好きなので、一番良く使っているようです。
世田谷N邸のキッチンの天板もクラムシェルです。茶色のパネルや緑色の塗装壁、木目調のシートが入った中でも、端正で上品さを保っているのはサスガですね。
こちらは六本木T邸の洗面カウンターです。色味が上手く撮影できていませんが、こちらはレインクラウドです。クラムシェルと並んで僕らが好きなプライベートシリーズの二大巨頭(?)です。
ウォールナットを多用した来客用トイレの洗面カウンターは木質との相性で、クラムシェルを使いました。白い塗装壁との相性も良いです。
高輪I邸の来客用トイレではレインクラウドです。写真のような陶製の手洗いボールとのマッチングもきれいにゆきました。
ホームページでは公開していない、千代田区H邸では長さ2900ミリの洗面カウンターをレインクラウドで作りました。マンションでは長いスラブ材は搬入が難しいのですが、コーリアンの場合は短く作って、現場溶接が可能なので、このような長いカウンターを作るときは、必需品だと考えています。
目黒S邸のコンパクトな洗面カウンターはクラムシェルでした。オーク材の壁や扉との色味も素晴らしい出来でした。
最後は珍しくお得意のクラムシェルやレインクラウドではない種類を使った、逗子U邸の洗面カウンターを紹介して、終わりにいたします。こちらではマグナシリーズのマグナラベルを使って、クラシックでシックな印象の洗面カウンターを作った事例です。
細かく以前設計していた新築住宅や店舗なども含めれば、もっと事例はあるのですが、リフォームに絞っただけでも、これだけの事例があったのは、自分でも驚きでした。ショールームのご案内と長い打合せに付き合ってくださった、デュポン社の品川さま、菅原さま、どうもありがとうございました!タイアップ記事がどのように出来上がるか、とても楽しみです。








































