青山N邸の大工造作工事が着々と進行中です。
既存キッチンが撤去されてガランドウになっていた空間にに壁下地がが立ち上がってきたことで、キッチンの形が見えてきました。右側の窓横からの袖壁が角度をもってキッチンにぶつかってくるのですが…、
このような鋭角なエッジになっていましす。
担当の大工さんの上野さんが苦労して作ってくれたシャープエッジの壁下地端部です。
横から見ると、このような作りになっています。少し三角形の中に隙間が出てしまうのですが、ちょうどその隙間を電気の配線スペースに使ってくれています。最終的にはボードやパネル等が張られて、端部も金物で抑えるので、このようなシャープな収まりは出てこないのですが、大工さんの腕とプライドを感じる下地造作です!
キッチン設置に向けて、床下からは給水給湯、排水管などが顔を出していました。
LD反対側の窓の間にある柱型は、仕上げの石膏ボードが一枚分剥がされていました。
こちらには、このスケッチのような木製のテレビ収納が収まる予定です。
こちらのラフスケッチを元に施工会社のリフォームキュー側で書いてくれた施工図がこちらです。そこにまた設計担当スタッフの岸本さんが赤チェックをして、幾度かやり取りをしていきながらデザイン精度を上げてゆきます。(因みに、通常の設計監理であれば、最初からこちら側でキチンとした図面を用意しますが、今回のこのプロジェクトではより簡易的なデザインアドバイス契約なので、こちらからはまずはスケッチでの提案となっています)
玄関から続く廊下空間です。正面右側のシューズインクローゼット側は扉も含めてカラーガラス張りに、そして左側の壁はここからリビング壁までずっと大理石調のボーダータイルが続いてゆきます。タイル張り用のベニヤ板の下地造作が進んでいます。
玄関ホールからの壁が、リビングに入ってから鈍角で曲がってくるのですが、そのコーナーのタイル納まりをどうすべきか指示して欲しいとの依頼がリフォームキューの岩波さんからありました。
弊社担当の岸本さんが作ってくれたタイルのコーナー収まりのモックアップ模型です。
小口面を磨いたボーダータイルを互い違いに入り組ませる納まりを施工側に投げたところ、タイル業者から「やってみましょう!」との力強い返答があったそうです。
このタイル壁にはリビングダイニングの照明スイッチもレイアウトされますが、タイル上にスイッチを載せるのはどうにもスタイリッシュではないので、こちらもタイル割に合わせてうまく収める工夫を考えています。
その他では、既存のユニットバスの部分解体とお化粧直しが始まっていました。こちらのマンション全体が日ポリ化工のオーダーユニットバスだったようで、リフォームキューから問い合わせをしたところ、浴槽とエプロン部分だけを交換することが可能とのことが分かり、そのようにして貰うことになりました。
既に浴槽とエプロンが撤去されたユニットバスの内壁に重ね張り可能な薄型タイル(厚さ3.5ミリ!)のブクシースリムが張られ始めていました。
こちらが撤去された浴槽です。浴槽を塗り直す技術もありますが、エプロン部分との収まりなどでタイルの重ね張りではうまくお化粧直しできない部分があったので、浴槽交換ができることは本当に助かりました。
来客用トイレの下地工事も進んでいます。
ちょうど現場に入っていた電気屋の望月さんから、廊下天井裏の梁位置とダウンライトが重なっていて、取り付け不可能な部分があることを聞いたので、梁位置を正確に出してもらった上で、この図面のようにダウンライドを再レイアウトして貰うことになりました。
リフォームキューの現場監督の滝川さん、大工の上野さん、電気屋の望月さん親子が、軽口を叩きあいながら、効率よく工事が進んでいました。