私用で、一週間ほど北イタリアを旅行して参りました。ジェノヴァに代表される北イタリアのリグーリア州では、世界遺産に認定されているチンクエ・テッレを訪問してきました。ほぼ車では近寄れない、断崖絶壁の地形に寄り添うような小さな村が5つ並んでいるので、チンクエ・テッレ(5つの丘)と呼ばれているそうです。その中でも、一番厳しく、そして美しかったのが写真のVernazza(ヴェラナッツァ)の村でした。
小さな岬の先端に、波と風から逃れるように、住宅が寄り添って村となっています。
他の4つの村々も、同様に厳しい自然状況の中に立ち、それぞれ素晴らしい工夫をしながら、成り立っているようでした。自然の偉大さと同時に、人間のしたたかさを強く感じる旅でした。
リグーリア州の次は雪のピエモンテ州を訪問しました。ピエモンテ州の州都は先回の冬季オリンピックが開かれたトリノです。今回はピエモンテ州でも南部にあたる、ランゲ・ロエーロ地方を周りました。この辺りは、ワインの産地として有名で、バローロや、バルバレスコといった村が連なった地方です。他にも、この地はスローフード運動発祥の地でもあり、ちょうど訪問した時期は白トリュフ(タルトゥーフォ)の季節でもありました。11月に雪が降ったのは、地元の人たちにとっても30年来の出来事だと驚いていましたが、雪道をスリップしながらブドウ畑の中をドライブして周りました。
あるときは、霧の中に薄っすらと見える教会の塔を目指し、あるときはアルプスの山々に囲まれた平地を長々と、各地にある美しい町並みを巡りながら美味しいレストランで舌鼓を打って参りました。