毎週の定例打合せで、田園調布F邸の現場に行って参りました。先回の調査で改訂した床伏図と軸組図を見ながら、大工の棟梁と構造補強方法を打合せさせてもらいました。
現場は、先週で解体も終わっており、基礎が足りていなかった部分のコンクリート打設と床束用の独立基礎の設置も完了していました。
既存のコンクリート基礎は無筋コンクリートでフーチンがありませんでした。新しく打設した基礎部分は、ケミカルアンカーを使って鉄筋で既存基礎と繋げ、フーチンも設けています。
こちらは、床の束を建てるための独立基礎です。地面を掘り込んで、埋め込みモルタルで固定しています。この後、地面からの湿気が上がってこないように防湿フィルムを張り込んでゆきます。
既存のリビングと解体中の現在の様子を同じアングルで比較してみた写真です。以前は隠され、活用されていなかった天井裏の大きな空間が現れて、2階の寝室と吹き抜けを介して繋がることになります。
こちらは2階の子供部屋です。複雑な形状の天井の謎が解けます。この部屋は、階段の位置変更に伴い、縮小されることになります。
解体に比べると地味な作業ですが、既存の玄関扉の塗装を剥がす作業も進行中です。外部に面した側は、ペンキでべったりと塗りつぶされていたので、サンダーと紙やすりで塗装を剥がして、浸透性の塗料で仕上げる予定です。