港区高輪で洋館(大使館に見まごう程立派な洋館です!)のゲストルームをお茶室にリフォームした顛末記を、これからシリーズで順にご紹介いたします。
お施主様であるアメリカ人男性のSさまとお茶の先生でもあるS先生、そもそもお茶を通して知合ったそうです。文化に憧れて日本にいらしたご主人は、紹介されたお茶の先生に一目惚れだったそうです。
それから熱心に先生のお茶レッスンに通い、色々と教えてもらう中でSさまが購入した洋館に、お茶室を作ることになったそうです。自宅でお茶のレッスンが出来れば、日本の文化にへの造詣が深くなり、先生のプライベートレッスンも受けられるからでしょうか。
私も学生の頃からお茶室には興味があったので、
- 山崎の待庵、
- 京都・裏千家の今日庵、
- 愛知・犬山の如庵
等を見学してきましたが、いざ実際に自分に設計が任せられると、あまりに判らないことばかりで、勉強のし直しでした。
色々な本を読んで、インターネットで調べて、幾つかの素案を作ってみました。ゲストルーム内の全ての造作を撤去して、本格的な六畳の茶室を作る案、既存の家具を残して、小さな畳の六畳を作る案、四畳半で入口に小屋根を掛ける案など、5つほどの素案を作って、先生とお話しました。スケッチは完成したものとほぼ同じスタイルのもので、提案した当初のものです。
完成写真・図面等の情報はお茶室リフォーム_高輪S邸をご覧下さい。