お茶室リフォーム工事も開始早々に、早くも主役級の役者が登場してきました。
既存のゲストルームの壁と床の上に、新しい壁や床を作る為の下地を組んでゆきます。現場にはこれから取り付けられる、杉の面皮柱が出番を待っています。他の材料たちも銘木屋から納入されて来ています。使う木の種類や仕上げによって、お茶室の格や使われ方が変わってくるので、ここからの工事は細心の注意が必要です。今後僕らの設計を、大工の伊藤さんがどのように組み立ててゆくのか楽しみなところです。
そして、いよいよ真打、床の間の床柱が登場です。床柱は特別な役割を持ち、室内で最も目立つ位置に立ち、茶室の雰囲気を左右する最も重要な要素です。写真は珍しい赤松皮付き丸太床柱の底面です。長年大事に育てられた銘木だけあって、とてもきれいな年輪をしています。バウムクーヘンというお菓子がありますが、余った材を輪切りにして見るとすごく似ていて、よく命名したものだと比較しながら、大いに感心いたしました。