R邸リフォームでは、2階寝室から外に出られる物干しを玄関アプローチの上部に作りました。物干しに降った雨水をどう処理するか悩んでいたころ、お施主様からは雨水を何とか庭の水遣りに使いたいとのご要望がありました。そこで二つの問題を合体させて、雨水を流す樋下に受鉢を設置し、溜まった水を庭の水遣りに使うように考えました。アプローチの壁も、受鉢の置く位置に合わせて欠き込んで、ちょうど嵌った形になっています。ボウフラが沸くのを防ぐために、金魚を飼って、視覚的にも遊びがあり、機能的にも無駄のないデザインができました。
元々外部と1階床の高さの差が大きく、これを何とか解消したいという事も、リフォームの一因でした。そこで玄関を外に拡張した事にあわせて、中段にもう一枚床を挟んで、2段の玄関框としています。わざと段違いが目立つように、違う色のフローリングを貼って、視認性を高めてみました。
先週お呼ばれで、R邸に伺って参りましたが、他の来客の方々からも「客としても招かれ勝手が良くなった」との不思議なお褒めの言葉を頂きました。