解体後の再見積りと契約が終わった原宿K邸の現場では墨出し作業が進んでいました。
壁や引き戸が立つエリアは、事前にセルフレベリング材(流し込むことで平滑面が得られる材料)で調整されているので、墨出し作業がスムーズに進んでいるようでした。窓際のコンクリートの色が変わっているのは、ジャンカや漏水の跡が見つかった部分を補修して貰った痕跡です。
墨出しとは、文字通り、床面に実物大の大きさで、壁の位置や扉の位置を記してゆく作業です。壁位置だけでなく、下地材のLGSやボードの厚み、枠材の大きさまで描きこまれているので、大工作業もスムーズに進みそうです。
通常では、容易に変えることができない外壁面のサッシ(マンションでは共用部に当たります)ですが、原宿K邸はオーナーマンションのオーナー邸なので、特別な許可も不要で替えることができました。古びていたサッシ枠もきれいになり、断熱性能もアップさせることができました。こちらでもサッシ枠が取りついている開口部周りは防水補修して貰っています。
墨出し作業と並行して、各種設備業者さんとの打合せを現場で行いました。電気屋さんと設備屋さん、そしてキッチン屋さんです。
工事をお願いしている辰の現場監督の田所さんと、うちの担当スタッフの竹田さんを中心に、どの位置に排水管立ち上がりを持ってきて、そこまで床上でどのルートで排水を廻すか等について打ち合わせをして貰いました。
オーダーキッチンのアムスタイルの山崎さんが、壁上部にレンジフードのための壁貫通孔(スリーブ)を開けるための位置出しをしてくれている風景です。こちらも通常のマンションでは、勝手にスリーブを開けることはできませんが、オーナー建物なので可能な工程となっています(とはいえ、お施主さまにはリスクは十分にご説明し、スリーブを開ける際にもレントゲンで鉄筋を切らない位置で微調整して貰いますが…)。
それぞれの設備の絡みで生じそうな問題を、関係各社が揃うことである程度解決できました。ここからは一気に工事が進んでゆくことになります。