Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

スタイル・イズ・スティル・リビング広尾ショールーム訪問

品川N邸

リフォームデザイン進行中の品川N邸ですが、リフォーム工事や家具買い替えなどの費用バランスのことから、デザインアドバイスのスタイルでお手伝いする形で進んできました。デザインアドバイスの場合は、設計施工をお願いできる優秀な工務店、施工会社、あるいはリフォーム会社をパートナ-として選ぶ必要があります。

スタイル・イズ・スティル・リビング広尾ショールーム訪問

工事の難易度、使う素材やディテールの考え方、工事費用に対する姿勢、そして最も重要なお客さまとの相性などを考えて、当初から広尾にあるスタイル・イズ・スティル・リビング(以下SISL)を第一候補として考えておりました。

スタイル・イズ・スティル・リビング広尾ショールーム訪問

SISLは社長の齊藤さんにスタッフ3人と、僕らの事務所と似たような小さな事務所なので、まずはスケジュール的に一緒に品川N邸をお手伝いして貰えるかを事前に確認していたところ、是非お手伝いしたいとの返事を貰えたので、Nさまご夫妻と一緒に広尾のショールームを訪問致しました。

スタイル・イズ・スティル・リビング広尾ショールーム訪問

厚突きオークの床材、チークの造作家具、漆喰塗りの壁や天井に、品が良く素敵な調度品が並んだショールーム、そして齊藤さんのお人柄、Nさまご夫妻もとても気に行って頂けたようで、SISLさんをパートナーしてリフォーム計画を進めてゆくことが決まりました。

スタイル・イズ・スティル・リビング広尾ショールーム訪問

SISLがデザインする空間は、僕らがデザインするものより、ちょっと優しく、こじんまりした感覚があると思っていますが、そういった点も含めてNさまは気に入ってくださったようです。
因みに、これまで僕らのデザインアドバイスで、設計施工をSISLにお願いした事例としては、以下のプロジェクトがあります。
青山P邸
白金台E邸

品川N邸打ち合わせ

早速、次のお打合せからSISLの齊藤さんに同席して貰って、Nさまとのお打合せが進み始めています。

白金台S邸見学

Nさまもホームページで見て、とても好きだと仰ってくださっていた弊社の設計事例白金台S邸を、タイミングよく見学させて貰える機会が作れたので、Nさまの奥さま、齊藤さん、担当スタッフの岸本さんと一緒にお邪魔してきました。
Nさまはキッチンの二段カウンターがどのような使い勝手になるのかを体験したかったとのことで、キッチンで包丁やまな板を使うシミュレーションをしてくださいました。

白金台S邸見学_フローリング比較

フローリングについては、オーク材を使うことは当初から気に入って下さっているのですが、汚れ防止のワックスを塗布する予定なので、素地のちょっと黄色っぽい色か、ホワイトオイルで処理した白拭き取りっぽい色が良いのかは悩んでいらっしゃいました。

白金台S邸見学_フローリング比較

白金台S邸は、スカンジナビアン・リビングオーク・ホワイトオイル仕上げでしたが、こちらが用意していたサンプルと比較してくださいました。却って、悩みが深まってしまったようで、申し訳ありません…。

細かい造作工事@駒沢X邸

駒沢X邸

工事も大詰めになってきた駒沢X邸の現場ですが、細かい造作工事や照明器具の取り付け工事などが平行して進んできました。

造作家具と同じ突板を使って、高さも合わせた腰壁がリビングダイニングの四周を回り、壁と天井の接合部には白いエースライトで作ったケーシング材を廻し、折り上げ天井の端部にも装飾枠を廻して貰っています。

ヴィンテージマンションならではのクラシカルなデザインの建具枠に色味を変えた腰壁と高巾木を突き付けています。天井の周りのケーシングを取り付けている最中でした。

折り上げ天井の立ち上がり端部にはちょっと装飾の付いた枠をデザイン致しました。

アップで見るとこのようなデザインとなっています。こちらの素材もエースライトです。

現代製作所の吉岡さんと職人さんが、丸い筒を眺めて悩んでいるのが…、

内部がスペースコロニーのようになった、こちらの枠材です。ちょうど右奥に見えているマンションの上下階を結ぶ排水管を囲むために作って貰った特注の枠材です!

左右に分解して、このように竪管をカバーしてゆきます。

最終的には、人工レザーを張って仕上げてゆく予定です。型取りからどのように作り、そして固定するかと、施工会社の青と造作家具の現代製作所と僕らの三者でずっと頭を絞って考えてきたカバーが何とかうまくできたようでホッとしておいます。

大きなお宅なので、奥のプライベートルームでは、塗装の下地造りが始まっていました。

廊下も塗装下地作業中ですが、クラシカルな枠と建具が並んで、しっとり落ち着いた雰囲気に仕上がってきたことが良く分かりました。

奥さま専用のシャワーブースとその手前の洗面も壁にマラッツィの大理石調タイルが張られ、あとは洗面カウンターと照明木々の取り付けを待つばかりです。

照明器具の取り付けのための穴あけも進んでいます。ここからは塗装と照明器具、そして残りの造作家具やミラー類を取り付ければ、完了検査まであと少しです。

解体工事着工@外苑前C邸

外苑前C邸

ヴィンテージマンションリフォームの外苑前C邸の解体工事が着工しております。

リビングダイニングの解体工事@外苑前C邸

リビングから廊下を経てプライベートルームまで続くお宅の幹線動線を見返した写真ですが、天井裏にも動線に沿って隠蔽型のエアコンのダクトが走っていることが判ります。

リビングダイニングの解体工事@外苑前C邸

リビングダイニングとキッチンでは、リフォーム工事前と同様に隠蔽型エアコンを使うので、天井裏のダクトは清掃して再利用することになります。

リビングダイニングの解体工事@外苑前C邸

空調の吹き出し口や吸い込み口については、場所を移動して、天井に取り付くグリル部分は焼き付け塗装し直して、吊り直す予定です。

床暖房パネル撤去工事@外苑前C邸

以前はカーペット仕上げだった床は、フローリングに変更するので、床下に隠れていたTESシステムの床暖房パネルも一旦全て撤去して貰っています。

床暖房パネル撤去

こちらが床暖パネル撤去後の床の様子です。フローリングを張ることになると、カーペットとは床仕上げの寸法が変わってくるので、遮音性能を担保している置床システムから組み直すことになります。

リビングダイニングの解体工事@外苑前C邸

プライベートエリアでは、隠蔽式のエアコンから天井カセット式エアコンへと機種変更するので、これらの天井裏のダクトの一部は撤去することになります。

洗面所解体工事@外苑前C邸

洗面カウンターが撤去された洗面所の様子です。家具下に床点検口があり、給水と給湯のヘッダーが設置されていました。これらは位置を変えずに、新しい洗面カウンターの下で点検できるようにする予定です。

浴室の墨出し@外苑前C邸

この日は、完全に解体撤去された浴室スペースの再度の寸法確認のために、東京バススタイルの眞柄社長が来てくれていました。

浴室と洗面所の解体&墨出し

レーザーと巻き尺と電卓を駆使して寸法を測り、図面と照らし合わせながら寸法の間違いが無いかを確認してくれました。今回は現場監督の高橋さんも来て、洗面カウンターやメディスンキャビネットの位置情報も併せて、扉位置と窓寸法も確定することができたようです。

寝室の解体工事

奥の寝室エリアでも、既存カーペット剥がしや塗装して再利用する予定の建具などがきれいに外されて置かれていました。

リビングダイニングの解体工事@外苑前C邸

解体されて広く、風通しが良くなったリビングダイニングです。ここからどのように変わってゆくのか、僕らも楽しみに現場に定期的に通いたいと思っています。

完成後の外苑前C邸の様子もどうぞご覧ください。