Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

設備配管・電気配線 工事中

杉並区S邸

杉並区S邸のマンションリノベーション工事は、床下の設備配管がほぼ終わり、電気の配線工事も大よそメドがついて参りました。

照明用電気配線工事

照明の電気配線は、天井下地との位置関係や、天井埋め込みエアコンの配管との絡みで、図面通りに配置することができない場所もあるので、電気屋さんと現場で打ち合わせて対応してゆきます。

LGS壁下地

同時にLGSの壁下地と置き床の下地も終わりに近づきつつあります。プイラスターボードが壁に張られてしまうと、このように風通しが良く、大きな空間が見通せることが無くなってしまうのが残念です。

廊下配管状況

廊下部分は、まだ、床の給水給湯配管が見えている状態です。青が水でピンクがお湯です。廊下の先に向かって、二本がユーティリティーへと曲がってゆき、二本がキッチンへと置き床の下へと延びてゆくのが判ります。

リビング床下地工事

こちらはリビングかダイニング方向を望んだ写真です。置き床システムと一体になったパーチ(パーティクルボード)の上に、剛性を確保するためのラーチ合板が張られています。

置き床の重量補強

リビングの一角に、お施主様が購入した重さ300キロのテレビキャビネットが置かれる予定なので、その部分は置き床を重量対応にするために、足を密に入れて貰っています。写真で壁から二枚目までのパーチには、ボードの中央部分にも三点で支えられていることが判ります。

フロアヒンジ設置工事

廊下からリビングへの鉄扉用のフロアヒンジも取付けられていました。微妙な取付け間違いが、建具の動きに影響するので、何度もレベル(水平性)や位置を確認しながらの慎重な作業です。

フロアヒンジ金物設置

こちらがアップで撮影したフロアヒンジです。重量が掛かる部品なので、コンクリートスラブに鉄筋アンカーを打ち込み金物を溶接し、すきまを無収縮モルタルで詰めてガッチリと固めています。

フィブロックで区画貫通処理

最後の写真は、床スラブを貫通している排水管の区画貫通処理の様子です。従来は、PS(パイプスペース)周りはコンクリートブロックで囲われていることで、防火区画を貫通していても処理されていることになっていましたが、今回は既存状態でPSのブロックが大きく崩されていたので、管理組合の許可を得たうえでブロック壁を完全に撤去しています。その代りに、フィブロックという材料(写真の銀色のカバーの部分)で区画貫通処理をして貰っています。一か所あたり、約1万円掛かる高価な工事ですが、それで確保できるスペースを考えると、コストパーフォーマンスは良いのかもしれません。