杉並区S邸の工事も床フローリングがほぼ張り終わり、これから壁ボード張り工事に入ってゆく段取りとなってきました。
と言っても、フローリングは最後の張り納めの個所が一番難しいので、それらの納まりをじっくり見させてもらいました。
こちらがベランダへの掃出しサッシュ際の納まりです。右側は手前のフローリングのサネがあるので、きちんと固定できますが、左側はビスを打つ個所がなく、まだ、サッシのツバとゾロ(平らで段差がない)に納まるので、基本的には木材用速乾ボンドでガッチリ固めるしかありません。
このように、サッシのツバのビス孔に大き目の板を留め、更に写真奥に見えているような突っ張り棒を天井との間に差し込んで、ボンドが感想するまで動かないように固定する必要があります。仕上がると、その苦労が見えなくなってしまいますが、真っ直ぐでない壁との納まりやこのサッシ際の納まり等、大工さんの腕の見せ所なのです。
こちらは、廊下コーナーの床です。濃紺色に見える、床に差し込まれた板が、見切りの塗装された鉄フラットバーです。廊下のコーナーでフローリングの向きを変えるので、その個所に見切り材を入れて、アクセントとしています。仕上がった状態では、フローリングと見切り材の上端がゾロに納まる予定です。
こちらが、ダイニング部分からリビングを見返した様子です。左側奥にはキッチンが入る予定で、その壁と天井には既に石膏ボードが張られています。天井に開いた細長い長方形の穴は、埋め込みの照明ボックス用の開口です。
キッチンのアイランドカウンターを貫通する配管を纏めた様子です。銀色に見えているのが上下階を貫く雑排水管で、その横に沿わされているのが、天井に埋め込んだ空調機のドレイン管です。以前の記事で書いた通りの処理を行った上で、これらの配管はなるべく細くカバーして、キッチンのアイランドカウンターを貫通する形で仕上げる予定です。
最後の写真は、これまであまり紹介してこなかった、書庫廊下の部分です。廊下に沿った凹み部分に、壁と一体になった本棚が作り込まれることになっています。