先日、ご購入なさった番町のヴィンデージマンションのリフォームをお手伝いすることになった番町H邸の続きです。設計図を全て僕らが書いて、現場を監理する一般的な設計監理スタイルだと、費用が高くなることと、スケジュール的にも時間が掛かってしまう事から、以前中央区Y邸でも採用させいて頂いたデザインアドバイザーという形でお手伝いすることなりました。
業務の内容を以下に絞ることで、スピードアップと費用を落す工夫をしています。
- リフォーム会社選定・契約条件についてのアドバイス
- リフォーム・インテリアに対するデザインアドバイス
- 仕様・材料の素材・色味・スペック選定アドバイス
- リフォーム会社との打合せ立会い、及びリフォーム会社が作成する図面その他書類のチェック
- 施主代理として定期的に施工現場を訪問し、工事内容をチェック・報告
- 施主検査時、引き渡し時の立会い
このようなスタイルの契約なので、リフォーム会社が決まらないと現地の実測調査や図面書きが始まらないので、早い段階で設計施工でお願いするリフォーム会社を絞るためにこちらで推薦した2社と面談をすることになりました。
1社目でお願いしたのは、品川区のリフォームキューで、2社目も僕らと一緒に幾つかのリフォーム工事をしたことがある会社でした。
どちらの会社にも、過去に工事をした似たような規模のマンションリフォームの事例とその時の費用を示してもらったうえで、今回のHさまのお宅のへの意気込みを離して貰いました。Hさまからも、両社に色々と質問して貰い、一晩置いてお話をしたところ、今回はリフォームキューでお願いしたいとのことに決まりました。
決まったのであれば、すぐにでも図面を作って貰いたいので、リフォームキューの石原さん+坂本さんのコンビで実測に来て貰いました。大きなお宅ですが、基本的にはあまり変な凹凸がないので、実測は40分ほどで済ませることができました。
図面類や管理組合への申請は全てリフォーム会社に任せるとはいえ、デザイン面ではこちらに大きな責任があるので、細かい取り合い部分については、僕らで実測しながらどのように対処してゆくかを考えている個所もあります。
Hさまご夫妻がマンションを購入するかの判断をする前に、僕らも全く同じような調査をしているので、重なっている部分も沢山あるのですが、こうやって施工側のプロが調査しているのを横で見ていることも、とても勉強になります。
床カーペットを一部剥がして、下地を確認している様子です。フェルトの下はやはりコンクリート躯体でした。今回はLDと廊下部分はフローリング仕上げにしたいので、遮音マットを敷いた上でフローリングにすればどれだけ床が上がるかを計算して貰いました。
ホーマットシリーズは外国人向けの凝った仕様が処々に散りばめられています。天井はこの写真のように目透しを入れてありました。オープンスタイルのキッチンをLDに入れることになると、目地が通らなくなる箇所が出てくるので、その対処が必要になりそうです。
実測調査後に、このように皆で問題点を突き合わせて、対処方法を考えて行きました。これから図面と見積りを挙げて貰ってから工事へと進んでゆくことになります。