全体にエレガントかつシックな雰囲気になさりたいとのご希望を伺っていた成城Z邸のインテリアですが、その一つのカギとなる玄関ホールからリビングへの扉が現場に取り付けられたとの報告を受けて、お施主さまのZさまと一緒に伺って参りました。
写真中央の親子扉(二枚のサイズ違いの観音開き扉のこと)がその扉です。
クラシカルかつエレガントで、長い廊下が見通せて、それでいながら落ち着き感があるデザインをと考えて、スタッフの竹田さんと僕、各務で幾つかの案を作ってみたものがこちらです。2週間ほど前に、これらの中からFを選んで頂き、それを作って貰ったのが、今回の木製框扉です。
まだ、塗装前の状態ですが、上部から板ガラスを差し込むスタイルの扉となっています。
リビング側で、扉の正面に立つと、このようにプライベートゾーンに続く長い廊下が見渡せるようになっています。
廊下の床はすでに養生されていますが、フレンチヘリンボーンのフローリングが張られ、左右そして正面の扉枠はしっかりとしたケーシングが周り、上部の間接照明だけで照らす空間になっています。
廊下突き当りのディテールです。左側の扉が書斎入り口で、右側の扉が通り抜けられる洗面所への扉になっています。これらのケーシング枠も、現場で塗装される予定です。
寝室書斎側も大分出来上がってきました。二つの部屋の中央には、間仕切り代わりの造作家具が入ってきます。寝室側からはテレビを引掛ける壁と収納、反対側の書斎側からは飾り棚が2本入ることになります。
リビングダイニング側も、ダイニングの袖壁ができて、小さな折り上げ天井も作られていました。
玄関ホールからリビングの建具以外の建具は、このキッチンへの引き戸のように框デザインに特注の焼き付け塗装の取っ手がついています。