解体、そして設備関連の先行配管も終わった南青山Y邸の現場には、フローリングが張られました。
今回採用したフローリングは、岡崎製材の幅広・3層・厚突きフローリングです。ヨーロピアンオークを特注で、ホワイトソープ染色仕上げにお願いした製品です。
フローリングは幅広(192ミリ幅)、厚突き(表面の単板が3ミリ厚)、長尺(一本の長さが2.4メートル)、3層(欧州で主流となっているスタイルで、床暖にも対応可の製品が多い)のヨーロピアン・オークです。少々節がある強い表情が特徴ですが、これだけの纏まった面積があるので、その力強い特徴が上手く生きて感じられます。
リビング側からキッチンを見返したアングルの写真です。床にピョコンと立ち上がっているのが、U字型キッチンのシンクが来る部分に先行配管された、給水給湯管と排水管の立ち上がりです。
廊下から続いている濃い染色の壁や建具は活かしているので、キッチンに新しく立てる壁との見切りを工夫して、この写真のようなディテールとしています(と言っても仕上がって見ないと、デザインの意図が判らないと思いますが…)。
フローリングは、パブリック部分とプライベート部分を分けるこの長い廊下にも、更には洗面・浴室以外の全てのスペースに張られました。中々の迫力で、お施主さまのYさまにも気に入って貰えそうです。