青山P邸の工事現場では、大理石と大理石調タイルを張る作業が始まっています。
玄関ホールとダイニングの間にある壁には、グリジオ・ビリエミという大理石が貼られています。右手側に縦に一本スリットが入っているのが見えますが、そこはステンレスのコの字型の金物が入っており、後日ガラスが取り付けられる予定です。
こちら廊下突き当りの壁は大理石調のタイルです。アドヴァンのイマルミ・グリジオという600角のタイルです。
玄関からの廊下がここで突き当たって、右へと曲がるとプライベート廊下へと変わってゆきますが、その結節点に当たる部分にこのタイルが貼られています。
洗面所と浴室には、やはりミネラルDリビング(アドヴァン)という大理石調タイルを使っています。
タイル張り作業を接近してみた写真です。タイルの目地幅が均一になるように、このような十字型の黒いスペーサーを挟んで張ってゆくのです。本物の大理石を壁に貼る場合は、「眠り目地」といって目地幅をゼロにすることが可能ですが、硬くてその分脆いタイルでは、最低でも2ミリほどの目地が必要になってくるのです。因みに、床の場合は特にマンションでは二重床となると、人の荷重で揺れるので、大理石でも眠り目地はできません。
キッチンのガスレンジ正面に当たる壁は大理石調タイル張りで、
キッチン床は本物の大理石張りです。
玄関床の本物の大判大理石張りで、
そことフラットに繋がった通り抜け型シューズインクロゼットのタタキ部分にも大理石を貼って貰っています。
来客用トイレの床と壁も大理石張りとしています。
本物の大理石が手前に張られていて、奥に大理石調タイルが貼られている様子です。
やはり色味や柄などに由来する迫力は、真正の大理石の方が迫力があります。ただ、石の厚みや貼る職人さんの手間、費用などを考えると、どこもかしこも大理石という訳にはいかないのです。その時に、奥の方に見える壁や水が掛かるような壁(本物の大理石は水が染みこむので、洗面やキッチンに使う場合は十分は撥水加工が必要になるのです)には注意が必要なので、そんな部分に大理石調タイルを使うことで、上手くメリハリを出すようにしています。
また、部屋に入ってすぐの部分などで、目につきやすい個所や間近でテクスチャーが見えるような場所にはなるべく本物の大理石を使い、ちょっと離れた場所や頻繁に水拭きするような個所には大理石調タイルと使い分けるようにしています。
3日後には、大理石壁にガラスの袖壁が取り付けられていました。職人さんが間違って突っ込まないように、養生テープがバッテン状に張られています。職人さんがちょうどガラスを固定するためのコーキングを打っている最中でした。やはり本物の大理石は光が当たると特にきれいに見えます。
ガラスコーキング作業を反対側のダイニング側から見返した様子です。
先ほどタイルが先行して貼られていた洗面脱衣室には、ダブルボウルのシングが乗る洗面カウンターが設置されていました。その上部にタイルが貼られていないのは…
こちらで調整中のメディスンキャビネットが取り付けられるからです。両側には鏡付きの扉の収納キャビネットで、中央にはチーク突板の飾り棚が付いたちょっとおしゃれな構成としています。
来客用トイレにはウォールナット突板張りの手洗いカウンターが設置され、
SICには大容量の靴収納棚が設置されました。