Author Archives: Kenji Kagami
2016.06.06
竣工直前の現場@原宿K邸
[原宿K邸]
オーナーマンションの原宿K邸、いよいよリノベーション工事も大詰めで、あと少しで完成です。
リビングで、大型TVを設置する予定の壁に大理石のグリジオ・ビリエミが張られました。接着剤が乾いたらすぐに、TVとAVシステムをお願いしているB&Oのスタッフが来て、壁掛けテレビから背面のAV収納、そこから壁面付けスピーカー、天井付けスピーカー、そして写真左端のベンチ下に設置するウーハーへの配線工事を始めてくれました。
在来工法の浴室では、タイル張りも行われました。久しぶりの在来工法ですが、タイル割も現場監督の田所さんが頑張って書いてくれた図面通りに仕上がってきました。
夕方には養生されてしまいましたが、左側の一面だけはアクセントとしてモザイクタイルを張って貰っています。後はガラス扉と水栓金物が取り付けば完成です。
リビングと玄関ホールにまたがったL字型の造作家具もピッタリと組み上がっていました。スチール焼き付けのフレーム内にスイッチ類も指示通りに取り付けられました。
寝室の曲がり天井も塗装の一度塗りが終わり、きれいに仕上がりつつあります。天井のダウンライト照明も取りつき、壁付けのエアコンも入り、あとは木製グリルとクローゼットの扉が付けばこちらもほぼ完成です。
2016.06.03
新規プロジェクト:青山P邸の物件購入のお手伝い
[青山P邸]
新しいプロジェクトがスタートすることになりました。以前からお付き合いのあるPさまから、青山エリアでリノベーションを前提として中古マンションを購入したいとのご相談を頂きました。
最初は、幾つかの候補をネットや不動産広告の情報で絞って、最終的に良さそうだとのことで、不動産仲介担当者の案内のもと築年数30年で、広さが約150平米のこのマンションの内覧にPさまと一緒に立ち会わせさせて頂きました。
3寝室で、大きなキッチンもあり、収納量も十分にあるのですが、150平米の広さが実感しにくい間取りになっていました。このキッチンもとても広いのですが、写真正面に空いているダイニング側への開口も小さく、このままでは使えないだろうとの話になりました。
玄関も大理石ビアンコ・カラーラをタタキに張っているのですが、やはり窮屈で広さが感じれらえません…。
洗面と浴室は、古びた感じで、新築マンションのショールームと見比べると、相当に見劣りしてしまいます。
浴室は在来工法の浴室で、タイルをふんだんに使っていますが、デザインが何とも古めかしかったです。
内覧時のコメントはお伝えしたうえで、翌日には不動産会社から貰った平面図にそれらの欠点を解消しつつ、庭付きの部屋の魅力を引き出せそうなリノベーションプランを作ってみました。予算的なこともあるので、キッチンと洗面+浴室はお化粧直し程度の案となっています。
LDKのスペースが整形でなく、凹凸が多くあるので、その一つの凹みをライブラリーコーナーのように仕上げるアイデアをスケッチに描いてみたものです。
その後、プランは概ね気に入ったとのことで、購入を前提に、再度不動産会社と僕らがご紹介したリフォーム会社、スタイル・イズ・スティル・リビング(以下、SISL)齋藤さんにも立ち会って貰い、再度調査を兼ねた内覧をさせて頂きました。
お施主さまのPさま、不動産仲介担当者の立ち会いのもと、SISLの齋藤さんと荒井さんに現地を確認して貰いました。
浴室の全面交換やキッチントイレ等の排水が絡む設備の移設については、こちらが図面や現地調査で事前確認していましたが、やはり施工側としても再度確認したいとのことで、浴室のトラップの位置などを慎重に見てくれました。
当初、Pさまにお見せしたインテリアイメージが概ね気に入って頂けていたので、それらをより具体化するために、手持ちの素材サンプルをお持ちして、現地に並べてみました。
Pさまとしては、あまりダークな色合いにすると、暗く感じてしまうので、もう少し明るくて、華やかさのある素材である、大理石なども使ってくれないかとのリクエストがありました。
リフォームとしては、LDKと玄関をリノベーションするのが基本形のA案として、そこに洗面と浴室、ユーティリティーまで加えたB案、さらに各寝室を加えた全面リノベーションのC案として、それらの概算をお願いすることになりました。
2016.05.31
ガラス入り木製框戸のデザイン@成城Z邸
[成城Z邸]
全体にエレガントかつシックな雰囲気になさりたいとのご希望を伺っていた成城Z邸のインテリアですが、その一つのカギとなる玄関ホールからリビングへの扉が現場に取り付けられたとの報告を受けて、お施主さまのZさまと一緒に伺って参りました。
写真中央の親子扉(二枚のサイズ違いの観音開き扉のこと)がその扉です。
クラシカルかつエレガントで、長い廊下が見通せて、それでいながら落ち着き感があるデザインをと考えて、スタッフの竹田さんと僕、各務で幾つかの案を作ってみたものがこちらです。2週間ほど前に、これらの中からFを選んで頂き、それを作って貰ったのが、今回の木製框扉です。
まだ、塗装前の状態ですが、上部から板ガラスを差し込むスタイルの扉となっています。
リビング側で、扉の正面に立つと、このようにプライベートゾーンに続く長い廊下が見渡せるようになっています。
廊下の床はすでに養生されていますが、フレンチヘリンボーンのフローリングが張られ、左右そして正面の扉枠はしっかりとしたケーシングが周り、上部の間接照明だけで照らす空間になっています。
廊下突き当りのディテールです。左側の扉が書斎入り口で、右側の扉が通り抜けられる洗面所への扉になっています。これらのケーシング枠も、現場で塗装される予定です。
寝室書斎側も大分出来上がってきました。二つの部屋の中央には、間仕切り代わりの造作家具が入ってきます。寝室側からはテレビを引掛ける壁と収納、反対側の書斎側からは飾り棚が2本入ることになります。
リビングダイニング側も、ダイニングの袖壁ができて、小さな折り上げ天井も作られていました。
玄関ホールからリビングの建具以外の建具は、このキッチンへの引き戸のように框デザインに特注の焼き付け塗装の取っ手がついています。