Author Archives: Kenji Kagami
2016.04.05
インテリアが完成した広尾N邸の写真撮影
[広尾N邸]
約一年半前にリフォーム工事が完了していた広尾N邸ですが、お施主さまからようやくインテリアが完成したとのご連絡を頂き、写真撮影に伺って参りました。
以前伺った際には、リビング周りのインテリアはほぼ完成していましたが、ダイニング周辺は照明器具や壁掛けの鏡、壁面のアートなどが揃っていませんでしたが、それらもお住まいの外国やオーダーしたアメリカから届いたとのことで、ご連絡を頂いておりました。
ダイニングテーブルは、Nさまご夫妻が若いころにご購入なさった思い出のメープル材のもので、ラグはアメリカのサファヴイヤ、壁掛け鏡はベイカーとそれぞれのインテリア要素の由来も伺わせて頂きました。
天井が高い室内空間なので、床置きの家具だけでは空中がスカスカしてしまいますが、ペンダント照明や、少し高めの位置にレイアウトされたアートや鏡がちょうど良い具合に散らばっていることで、遠近感を感じる素敵なインテリアが完成していました。
Nさまは本当にインテリアがお好きな方で、リビングについても何度も家具レイアウトを変更して、壁掛けのアートもレイアウトし直すことで、徐々にしっくりとした雰囲気が熟成されるとのお話を伺いました。
写真左端に、僕らが撮影している様子を楽しげに見てくださっているNさまご夫妻が写り込んでいます。
玄関ホールにも壁の織壁紙と色があったサファヴィヤのラグがジャストサイズで入り、コンソールとテーブルランプ、壁のアートと相まって、ウエルカミングな雰囲気の空間に仕上がっていました。
同じ玄関ホールを、玄関側から見た写真です。きちんとした太目のケーシングを枠廻りに廻したことが、このようなエレガントかつクラシカルなインテリアには合うことを再確認することが出来ました。
1年近くベッドが届かずにお布団で暮らしていらしたそうですが、ベッドがアメリカから届いたことでほぼ完成した主寝室のインテリアです。よく見ると部屋の天井などは左右対称ではないのですが、アートやテーブルランプの配置などで、きれいに空間を整えているテックニックが判ります。
折れ曲がった先のプライベート廊下にも小型のコンソールとアートが掛けられ、すっかり落ち着いた空間になっていました。
最後は、これまであまりお見せしていなかったキッチンです。香港在住時は文化的にも外食やお手伝いさんに作った貰った食事が多かったそうですが、この大きな窓がある開放的なキッチンが手に入ってからは、ご主人のNさまが料理を作る機会が増えてきているそうです。
2016.04.01
横浜O邸リフォームプロジェクトがスタート
[横浜市O邸]
横浜市西区の125平米の築浅マンションのリフォームプロジェクトがスタートしました。以下のスケッチは、初回打ち合わせ前にこちらで用意しておいたラフリフォーム案です。
最初はホームページの相談フォームからメールでご連絡をいただき、こちらの事務所での無料相談から始めさせて頂きました。フルスケルトンリフォームのご希 望ではなかったので、規模やスケジュールなどの条件からまずはリフォームアドバイスでのお手伝いをご提案させて頂きました。
リフォームアドバイスコースの場合は、パートナーとなるリフォーム会社を選んで頂く必要があるので、4社の候補となるリフォーム会社をご推薦して、まずはホームページや企業理念などを見比べて頂きました(こちらからも、それぞれの会社のメリット&デメリット、僕らの会社とのこれまでの経験や担当者との相性などもメールでご説明しております)。その結果、僕等が良く施工で依頼しているリフォームキューの担当者と話をしてみたいとのことで、メールのCCでご紹介の上、アポイントメントを取って頂き僕らなしで面談をして頂きました。
その面談での印象も良かったとのことでしたので、次は現地で待ち合わせてリフォームキューの坂本さんと一緒に現調をさせて頂きました。
ちょうどお引渡しが済んだすぐのタイミングでの現調でした。まずはしばらく暮らして、その間にリフォーム案を練ってゆき、住みながらのリフォームをしてゆきたいとのことご希望でした。そこで、主寝室とクローゼットだけは、お引越し前までにリフォームをすることに決め、急ぎでリフォームプランを作り、仕上げ材を決めて、お見積りを作ってもらう流れになりました。
まだ築浅できれいなマンションでしたが、一番気になったのはこちらの天井でしょうか…。折角の天井高さが、リビングダイニングの中央に3台もの天カセ式エアコンがあるせいで、空間が分断されていました。図面で確認すると、この個所の天井裏には梁がないことが判っていたので、他の場所にエアコンを移すことをお勧めしました。
正面右に見える既存の建具はきれいなので、レイアウトは変えるにしても建具は再利用することになりました。また、テレビやステレオ等のAV機器に加え飾り棚もある造作家具をデザインして欲しいとのご依頼もありました。
キッチンのペニンシュラ(半島)型カウンターはお化粧直しをしたうえで使いたいとのことでしたが、背面の調理器具や食器を置く棚は作って貰いたいとのご希望でした。他にも大型冷蔵庫やビルトイン・ワインセラーも置きたいとのお話でした。
最初にメールを頂いた時から、ミノッティのソファを入れたいことや、僕らがお手伝いしたプロジェクトでは虎ノ門M邸のインテリアがお好みとのお話を伺っていたので、そのテイストに合せた素材を床に並べて見て頂きました。
同じような色味の素材でも、塗装仕上げの全ツヤと3分ツヤの違い、カラーガラスと鏡の使い分け方法、大理石や突板をどのような所に使うとアクセントになりそうかなどを、これまでの事例写真と素材を見比べながらご説明いたしました。
概ねの仕上げ感覚についてはご了承を頂きましたので、次回はミノッティのショールームでソファ選びをする約束を致しました。
このプロジェクトの完成後の様子は、横浜市O邸をご覧ください。
2016.03.29
アンティーク家具屋で照明器具探し@成城Z邸
[成城Z邸]
アートや調度品を沢山お持ちの成城Z邸のお施主さまが、以前から気になっていアンティークのブラケット照明があるとのことで、ご一緒に世田谷区北沢にあるアンティーク家具屋のウエストウッドのお店を訪問して参りました。
井之頭通りに面したお店は、以前からよく前を通っていたのですが、店内に入るのは初めてでした。毎年イギリスに買い付けに行っているとのことで、店内所狭しとダイニングテーブルやチェア、ソファやコンソールが並んでいました。
アンティーク照明器具は天井だけでなく、壁にもぎっしりと並んでいました。ペンダント照明であれば、ひとつでも十分なのでしょうが、ブラケット照明はセットになっていないと使い道が限られてしまうので、集めるのが大変だそうです。
こちらがZさまが以前より気にっていて、予約取り置きをしてくださっていたアールデコ調のブラケット照明です。乳白のガラスは厚みがしっかりとあり、優しい光を透過してくれそうです。ガラスを支える鉄製のブラケットもきれいな状態でしたので、お店に残っていた3つを寝室の壁に並べることに致しました。
玄関正面のホールの天井にも良さそうな照明があればと探していたところで見つかったのが、こちらの2つセットになったペンダント照明です。ガラスの質が先ほどのブラケット照明に似ており、黒い鉄でできた吊り下げの機構部分もきれいでアクセントになりそうだとのことで、こちらを玄関ホールに採用することに決めました。天井から吊り下げ高さの調整が必要そうなので、後日現場でチェックして、場合によってはクサリをカットすることで微調整して貰うこともお願いすることになりました。
こちらが今回お世話になったアンティークショップのウエストウッドさんです。まだ、照明器具以外にも玄関に置くベンチや、来客用トイレに置くコンソールも探す必要がありますので、今後もお世話になるかもしれません。
アンティークショップ訪問前に、一度事務所に寄っていただき、インテリアの色決めの打合せを致しました。
寝室は薄いブルーを基調としたインテリアになさりたいとのことで、ベッドの後ろの壁にウルトラスエードのブルーグレー色の布地を張ることになりました。その色にあった造作家具をとのことで、チークの突板の家具を合わせることにいたします。
ショップ訪問後は、解体工事が始まった成城の現場に伺って、先ほど決めた色の最終判断をして頂きました。
ベッド背面の壁はブルーに決まりましたが、あとはカーペットか壁かカーテン、ベッドのリネンのどこまでをブルーにするかを一緒に考えさせていただきました。
最終的にどうなったかは、仕上がりを楽しみにして頂ければ幸いですが、壁色は隣に設ける書斎と一緒のグレー色に決まったようです…。

























