Author Archives: Kenji Kagami

設計業界では亜流であったリフォーム・リノベーションに、十数年前から真剣に取り組んできた設計事務所、カガミ建築計画の各務謙司(カガミケンジ)です。 学生時に初めて設計したプロジェクトがリフォーム、ニューヨークでの建築修行時も高級マンションリフォームに特化した設計事務所勤務、帰国してからもリフォームの仕事が圧倒的に多く、リノベーションに特化したカガミ・デザインリフォームのブランドを立ち上げ、上質リフォームの普及に尽力してきました。

保護中: シンガポールM邸 家具・インテリア完成写真

[シンガポール高級コンド]

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広尾のマンションリフォームNプロジェクトがスタートします

[広尾N邸]

渋谷区広尾の丘の上の抜群の場所にある、築40年のマンションのリフォームプロジェクトがスタートしました。

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現在香港在住のお施主さまは、以下のポイントが気にいってこの物件を新たにご購入なさったそうです。

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実は分譲当初は300平米のペントハウスとして発売された部屋だそうで、その後色々な経緯があって130平米とこちらの170平米に分割されたものだとのことでした。

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西向きのキッチンは夏の日差しはきつそうですが、眺望も抜群ではるか遠くまで見渡せます。

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こちらはマンション管理組合に保管してあった竣工当時の青焼き図です。エレベーターホールから二つの扉があって、どちらからでも入れる回遊動線のある間取りでした。

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事前に頂いていた間取り図を元に、簡単なCAD平面図を起こして、それを基にどのようなリフォームが可能かをNさまご夫妻に説明している様子です。

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こちらがその際の図面です。事務所としての使用を考えて事前にプランを用意しておりましたが、改めてNさまのご要望を伺いながら即興で書き換えてゆきました。

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お二人から鍵をお借りしておいて、打合せのあとにPS(パイプスペース)に入り込んで配管状況をチェックさせて貰いました。写真の配管は排水管なのですが、珍しく銅管が使われていました。床と配管のレベルを比較して、室内ではシンダーコンクリート(軽量コンクリート)に排水管が埋設されていることが判りました。給水と給湯も一度リフォームされていましたが、そちらも古くなっていたので、やり直しが必要になりそうです。

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こちらは天井裏の様子です。屋上のスラブ裏には木毛セメント板が一枚入っているだけで、断熱材は施工されていませんでした。最上階住戸なので、天井裏の断熱は必要になりそうです。その他、給水給湯管、電気の配線が天井裏を通っていることを確認いたしました。
この後実測したので、ある程度正確な図面を描いて、リフォームプランを練ってゆくことになります。

 

 

 

ボード張り工事@中央区S邸

[高級高齢者向けサービスアパートメントS邸]

木軸の壁下地とLGSの天井下地が先週出来上がっていた中央区のMレジデンスS邸の現場では、今週はボード張りが始まっています。

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まずは天井のボード張りからです。以前はリビング部分とダイニング部分が分割されたデザインの空間でしたが、LDが一体となった大きな空間になっています。

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まだ、造作家具が入っていないので、壁面がガタガタしているように見えますが、造作家具(作り付け家具)をはめ込むことで、壁面もスッキリした表情に仕上がる予定です。

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共用の排水竪管とトイレを繋ぐ排水管が、一部壁下地から飛び出てしまっていますが、こちらは予定内の寸法におさまったので、造作家具の巾木の範囲で隠してしまいます。

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キッチン側からの排水管も問題なく繋げたようです。家具の背面には、後日配管状況をチェックできるように点検口を設けることとなっています。

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主寝室とリビング・ダイニングを馬路切る壁の下地もできています。壁面中央の向こう側にベニヤ板が張られているのは、後日壁にアートなどを飾る際に釘を打てるように入れて貰った下地です。左側の壁が三角形に飛び出ているのは、引き込み扉の袖壁にスイッチ類を入れると壁厚が厚くなってしまうので、目隠しとスイッチボックス入れを兼ねた工夫の一つです。

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主寝室とリビングダイニング間には、一か所明り取りの窓を設けています。ご夫婦別の寝室で寝るスタイルとなっているのですが、お互いの気配を感じられるように、この縦長の枠の中に乳白フィルムを貼ったガラスを入れることになっています。

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主寝室の天井の設備の確認を行っている様子です。照明の位置とスプリンクラー、自火報や空調設備の点検口などがレイアウトされているので、その最終確認をしています。

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先回のブログでも紹介した、4枚の引き戸が交差する部分にも天井が張られていますす。

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天井はフラットに枠なしで納めて、竪枠だけナラ材のホワイトオイル仕上げで立てて貰っています。引き戸のレールがポケットの中にまで続いています。

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枠がある箇所とない個所があり、かつ巾木も一部なくなったりの複雑な構成になっています。こちらは巾木とボードの仕上げをフラットに納めるためのプラスチックの見切りが入った巾木周辺のディテールです。

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もう一つの寝室側の壁面にもボードが張られ始めています。天井に設けた段差にエアコンのリターンを取っています。

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リビングの壁にテレビを壁掛けとするので、その下地を補強して貰っている様子です。テレビの下には特注でAV機器ラックを作って貰う予定です。

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来客用トイレの横には、既存の冷水と温水のヘッダーが来ています。こちらは今回移設しないこととなったので、造作のコート掛けを作りその内部で箱で隠して、上部と横から点検できるようにすることになっています。