Author Archives: Kenji Kagami
2013.06.28
照明機器セッティング@代官山T邸
[代官山T邸]
造作家具も徐々に入ってきた代官山T邸の現場は、照明器具セッティング中でした。
リビングダイニングは、ルートロンの調光システムを使うので、電気屋さんの細かい調整が必要になります。5系統の照明を、電気屋さんが調整している様子です。
ダイニングの直上にはグレアレスのダウンライトが8灯設置されます。ちなみに、このダウンライトはハロゲンでLEDではありませんが、将来的にはLEDに球を変えることができるタイプの照明器具です。
玄関ホールから続く片側が収納、片側がギャラリーになる廊下にはウォールウオッシャータイプとピンホールタイプが交互に並んでいます。
予備の寝室の折り上げ天井には、ルミナベッラ社のベルーガという照明が付きました。
リビングのコーナーに設けたワンちゃんの為のスペースには、DNライティング社のシームレスタイプのLED照明が付きました。
主寝室では、照明ではありませんが、電気関係のスイッチ類の再レイアウトが進んでいました。
先の写真を撮影した直後には、主寝室のカーペットの下地となる、フェルトが張られ始めました。奥には、書斎用の壁から片持ち(キャンティレバー)の机もセットされています。
納戸の床には長尺塩ビシートが張られていました。
そうこうしているうちに、主寝室の床カーペット貼りも終了していました。カーペットは、堀田カーペットのmossというタイプを採用しています。
かたや浴室では、天井パネルが張り直されていました。こちらも照明を変更したのと、レインシャワーを設置するので、パネルを交換することになっていました。
電気工事に関連して、リビングの石張り壁にはB&OのCDプレイヤーのバックパネルがセットされました。完成がまじかに迫った代官山の現場では、とにかく多様な工事が同時進行中で、2~3時間現場にいる間に、どんどん様相が変わってゆくので、全く気を抜くことができませんでした。
2013.06.27
解体検査はスカイプで!
[中央区Y邸]
リフォームアドバイザーとしてお手伝いしている中央区Y邸の解体工事検査に伺って参りました。現在東南アジアに赴任中のYさまは、スカイプでの参加になりました!
設計施工で請負工事をしてくれているライフデザイン社の山碕さんが持っているのがアイパッドで、スカイプで交信中の様子です。
すっかりきれいに壁と床を剥がされた現場で、細かい設備の取り合いをスカイプのカメラで写しながら打合せしました。残念ながら、現場の光量が少ないので、細かいディテールの様子までは届けることができませんでしたが、とても有意義な検査になりました。
水廻りエリアの解体状況です。浴室だった部分はスラブが下がっていることは、竣工時の図面通りで、鋳鉄管の竪配管も予想以上にきちんと施工されていました。
こちらは鋳鉄管の接続部分の詳細です。鋳鉄管に直接VP管(硬質ポリ塩化ビニル管)を繋ぐことはできないので、写真のストラブ・グリップ・Gタイプという製品を使うそうです。特徴としては、①オールステンレス製で腐食に強く、②軽量・コンパクト、③優れた耐震性能、④二次加工不要の施工しやすさ、等が挙げられるそうです。
かつての居室は、シンダーコンクリート(嵩上げ用軽量コンクリート)で嵩上げされた中に、給水・給湯・ガス管が埋設されていることが判っていましたが、きれいにシンダーコンクリートを斫る(ハツる)ことができて、全ての配管を専有部分内で更新することもできることが判りました。
今回の計画では、かつてリビングだったところに主寝室を持ってゆき、寝室が3つ並んでいた個所にリビングダイニングキッチンを移設するという、大シャッフル計画なので、給水・給湯・ガス管も全て移設する必要があります。かつての寝室部分にそれぞれの管を持ってゆくために、コンクリート躯体壁に穴をあける(専門用語ではコア抜き)作業が必要で、その為の事前準備で、レントゲン写真で鉄筋の位置を探り出した状況です。予想以上に鉄筋が密に入っており、施工は大変ですが、建物の頑丈さは確認できたので、お施主さまのYさまも喜んでいらっしゃいました。レントゲンについては、以前別のプロジェクトでレントゲン検査に立ち会った際の様子をご覧ください。
左からライフデザイン社の設計の鶴崎さん、現場の長尾さん、営業の山碕さん、カガミ建築計画の竹田さんが、設備の取り合いを打合せしている様子です。排水管の接続や、ダクトのルート等、設備的な問題をほぼ全てクリアすることができました。
時間的には前後してしまいますが、先月中ほどに工事契約をした際に最後の仕上げチェックをした際の様子です。
しばらく海外に赴任している間にリフォーム工事を進めることになるので、お施主さまのYさま、設計施工のライフデザイン、そしてデザインアドバイザーの僕らのチームワークが一番重要な工事になりそうです。
2013.06.24
中間検査@品川区Y邸
[品川区Y邸]
先日の木軸の森から、一気にボードが張られた品川区Y邸に、中間検査でお施主さまと一緒に伺って参りました。
ボードが張られると空間の大きさが実感できることと、スイッチやコンセントの位置を変更できる最後のタイミングなので、この段階で中間検査をするケースが多いのです。
天井の段差や冷蔵庫カバーもボードやヘベニヤ板が張られることでボリュームとして確認・実感していただくことができたようでうす。
現場監督の斉藤さんがキッチンの配管を説明してくれている様子です。小学校6年生のご長男も興味深そうに説明を聞いてくれていました。
廊下部分も枠が取りつき、ボードが張られたことで、部屋のボリュームと繋がりも判ってきました。全てが引き込み戸なので、大工さんの施工も大変そうでした。
リビングからプライベート廊下への建具は、単純な引き込み戸ではなく、段差がある特殊ケースなので、大工さんと家具屋さん、建具屋さんが打ち合わせながらレールを設置してくれました。
先日のチェック時に急きょ追加してもらうことになった、収納横の棚も設置されていました。家具屋さんにきちんと作ってもらう棚は結構高価ですが、ランバーコアやベニヤ板といった現場にある材料で箱を組んでもらい、クロスを巻き込んで仕上げるスタイルの家具は、現場監督さんとの交渉で安く作ってもらうことも出来るのです。
こちらはトイレのボード下地状況です。左側のカウンター下には手洗いの排水管が通っていますね。正面の四角いくりぬきには、トイレットペーパー等を収納するボックス家具を埋め込む予定です。防火区画を家具で貫通してしまう訳にはゆかないので、そのボックスを設置する前に、鉄板を背部に張ってもらうことになっています。
こちらは冷蔵庫壁の後ろに作ってもらったニッチです。照明スイッチと絡めた、ちょっとしたデザインです。
玄関三和土(たたき)部分のモルタル下地の状況です。当初はモルタルのままで仕上げる予定でしたが、野球をやっているご長男が泥だらけの靴で帰ってくることがあるとのことで、この上からシートで仕上げることとなりました。折角、左官屋さんがきれいに仕上げてくれたので、このまま使いたかったところですが、残念です。
中間検査の結果、ほぼすべての問題が解決でき、工事についてもご納得頂くことができました。Yさま、そしてK君、お忙しい中どうもありがとうございました!