Author Archives: Kenji Kagami
2012.08.25
マンションリノベーション 竣工お引渡し&取扱い説明
[杉並区S邸]
昨日設計&施主検査を行った杉並区のマンションリノベーションS邸は本日が竣工お引渡しでした。お引渡しの前に、ほぼ設備関連の職種の人たちによる取扱い説明がありました。
まずは簡単な弱電関係の取説でした。インターフォンの使い方の説明です。
次は、大掛かりな空調関連の取り扱い説明です。全館空調システムを採用していたマンションだったので、既存の設備をどこまで使って、何を更新するか、工事着工ギリギリまで悩んだ末、室内空調設備全てを刷新することにした経緯があり、空調関連だけで300万円以上の費用を掛けています。天井チャンバー方式としているので、フィルターの清掃が必要で、その説明をして貰っています。
こちらは給排水衛生設備のトリセツです。玄関脇に新たに設けたヘッダーの位置と扱い方を説明中です。
電気関連の説明です。写真の大きなペンダントライトは施主支給品ですが、取付けは電気屋さんにお願いしているので、清掃の仕方やアクリルが割れてしまった際の交換方法を説明して貰いました。ダウンライト類の交換方法もお願いしました。
オーダーキッチンの取り扱い説明はデコピックの相場さんです。
一通り取扱い説明が終わった所で、建築のトリセツもお渡しし、お引き渡しの手続きを致しました。その後、お施主様ご夫妻は明日に控える引っ越しの準備でお帰りになったので、また補修の合間を縫って、昨日に続き写真撮影を続行させて頂きました。
ダイニングからキッチン越にリビング方向を眺めたアングルです。併せて40畳以上の広さがある空間なので、家具が入っていないと広すぎて、ちょっと落ち着かないくらいです。
こちらがお施主様がこだわり抜いて、施主支給で納品して頂いたマーフィーのフローリングの詳細です。
夕方には、お施主様がご依頼したナニックの木製ブラインドの取付け工事が始まりました。
1時間ほどできちっとブラインドが取り付きました。木製ブラインドが設置されたことで、スッキリしていた(ある意味殺風景だった?)空間に陰影が生まれ、しっとりと落ち着いた空間になりました。まだ、本日までに直すことができなかった、ダメ工事が残っておりますが、施工関係者の皆様、ここまでのご尽力どうもありがとうございました。そしてずっと待って頂いたSさま一家の皆様、マンションリノベーションの竣工、おめでとうございます!
2012.08.24
設計&施主検査&写真撮影 @杉並区S邸
[杉並区S邸]
杉並区S邸は昨日までにほぼ全ての工事が終わり、設計検査と施主検査を同じ日に行って参りました。午前9時に僕ら設計側が四人体制で現場に入り、2時間ほどで検査を終了し、その後お施主様に来ていただき、チェックした内容を報告し、他に何かないかをもう一度周るスタイルとしました。
一般的な壁やフローリングの傷、家具の仕上がり具合や扉の開き具合、設備の取付け固定度や清掃の具合まで、複数の目で細かくチェックしてゆきます。
検査でチェックした項目を、一つずつお施主様にお見せして、その補修方法についても簡単に説明してゆきます。
チェック項目は40以上(塗装の傷を除く)に上り、それらを全てこの図面とリストを通じて施工側に伝えました。補修が特に難しい個所についてはどのように補修を行うかの打合せも行います。
目で見て確認することができない空調設備については、こちらも事前にセンサーを使ってチェックして貰った結果をお見せしました。
こちらの浴室ガラス扉の吊り込みのように、検査の日でも工事をしている個所が数か所あったので、それらについては、検査を午後に廻して、まずは完成・お引渡しを優先させます。
一通り検査が終わった時点で、現場にいた職人さん、施工会社青の片岡さんと八木君、設計事務所スタッフ、そして検査に参加してくださったSさまの奥さまと一緒に記念写真です。左から、掃除屋さん、各務、電気屋さん、渡辺さん(設計スタッフ)、Sさま、キッチン屋さん、青の片岡さん、掃除屋さん、青の八木君、竹田さん(設計スタッフ)です。
検査終了後からは、すぐに補修工事も始まります。凹んだフローリングや家具を直すのは、写真の補修屋さんです。ハンダ鏝とロウで形を盛って、微妙な色具合を絵具を使って補修してゆく作業は、何度見ても驚かされます。
補修している間を縫って、竣工写真も撮り進めてゆきます。まだ冷蔵庫も入っていないキッチンです。
先日突板屋を訪問して選んだ、ブラックリンバの突板が張られた玄関の靴収納も完成しました。
青紫でヘッドボードに当たる壁を塗装した主寝室です。
壁が黄緑色に塗られたユーティリティースペースです。
撮影が終わった所から、フローリングへのオイル塗装が始まってゆきます。すべての人が最後のツメの段階で、職人さんたちにお願いしながら竣工写真を撮影させて貰いました。いよいよ明日は、竣工お引渡しです!
2012.08.20
照明フォーカシング@杉並区S邸
[杉並区S邸]
杉並区のS邸リノベーションプロジェクトも造作工事がほぼ終了し、先日は照明のフォーカシング(シューティングともいうそうです)行って参りました。
僕らもこれまでは、日中に現場に伺うことが多く、暗くなってからこのように照明が点灯された空間を拝見するのは初めての経験で、空間がとても新鮮に感じられました。3日間掛けてくみ上げたキッチンも違和感なく溶け込んでいるダイニングキッチンからリビング方向を望んだアングルです。
照明を調整する作業を照明フォーカシングと言います。フォーカシングは照明計画をデザインして貰った、照明デザイナーの三橋倫子さんにお願いしています。
角度が調整できる照明器具、一つ一つをこのように脚立を立てて調整してゆく作業です。どこに家具を置いて、どのように暮らしてゆくかを想像しながら、光を当てて明るくする部分と光を外してワザと暗くする個所を調整してゆくことで、夜間の空間の見え方が大きく変わってゆきます。
こちらは洗面脱衣室から浴室を望んだアングルです。上がった床の個所と天井に段差がある箇所にはLEDの間接照明を入れています。
こちらの来客用トイレにはやはりLEDの照明とクリプトン球のダウンライトを併用しています。
赤い壁の裏に隠された、シームレスタイプのLED間接照明です。
LEDはまだまだ過渡期にあるので、三橋さんのようなプロの方に相談しないと、
各社の製品のメリットやデメリットがまだまだ判らない状態です。
照明調整が終わった後の記念写真です。左から青の片岡さん、各務、事務所スタッフの渡辺さん、照明デザイナーの三橋倫子さんです。夜遅くまでの作業、どうもお疲れ様でした。




























