Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

杉並区S邸スケルトンリフォーム 新規プロジェクト

リノベーション

以前軽井沢の別荘リフォームでご相談頂いた杉並区のSさま(別荘リフォーム計画は残念ながら実現していません…)から、マンションのリノベーションのご相談を頂きました。

スケルトンマンションのリノベーション計画

170平米のスケルトン状態で売りに出されているマンションです。まだ購入前の段階ですが、どのようなリノベーションが可能かを下見するために、現地視察に伺って参りました。

バブルの頃に建てられた高級マンションですが、仕上げや下地が全て撤去された状態で、コンクリート躯体の状態を良く見ることができました。一般にバブルの頃は、好景気に煽られて、すごいスピードで建物が建てられていたので、見た目は良くても構造や設備が手抜きされた物件も多いと言われていますが、こちらのマンションは、躯体精度も良く、設備もきちんとしていて、ポテンシャルの高さを感じさせる物件でした。

南西向きの角部屋で、明るく、風通しも良さそうです。外壁の断熱もきちんとされていました。これからリノベーションを計画するうえで、写真のように設備配管がむき出しになっているので、どのような配管ルートなのか、その状態がどうなのかを最初から見極められるので、とても計画しやすい状態と言えそうです。

浴室部分は、タイルなどの仕上げ材だけでなく、防水まで剥がされたスケルトン状態になっています。

天井裏に隠されていた空調やダクトのルートも一目瞭然です。

コンクリートの質感と天井の高さがとても印象的なスケルトン空間なので、それらを上手く活かせたユニークなリノベーションの可能性を追求できそうだとSさまにはお伝えいたしました。その後、購入に向けて前向きに検討してくださることになったので、こちらも具体的な計画を練ってゆくことになりました。

プラスターボード張り作業中

田園調布F邸

毎週の現場定例打ち合わせで行っている田園調布F邸も工事が大分進んできました。

木造スケルトンリフォーム現場

リビングの吹き抜けの見上げた部分にある、階段の開口と主寝室の窓のデザインが見えてきました。一階正面に見ているのはキッチン手前のカウンターです。

こちらは階段室側から見た、吹き抜け上部の開口です。古い柱(と言っても、塗装用に削ってもらったところ、新品のようにきれいに日程ますが…)が間に立って、デザイン的にもちょっと面白くなってきました。ハイサイドライトからの光もきれいです。

1階の子供たちのプレイコーナーから階段やキッチンを見返した様子です。右に見える四角の開口は、階段側から覗けるようになっています。きれいに天井がフラットに続いているところが気持ち良いですね。

二階の寝室部分もボード張りがほぼ終わってきました。2階の二人のお嬢さまたちの部屋です。将来二つに分割できる平面になっています。

先回の工事の時に、大工さんが苦労していた既存の梁が天井に刺さる箇所の細工も、上手くできていました。

代々木上原のフラワーアレンジメント教室訪問

ニュース

代々木上原にある、フローラルデザイナー野崎由理香さんが主宰するフラワーアレンジメント教室の「THE FLOWER HOUSEフラワーハウス」の展示会に伺って参りました。

THE FLOWER HOUSE

実は、こちらの教室はちょうど7年程前に僕らがリフォームをお手伝いした空間なのです。かつてはお祖母さまが暮らしていた部屋を、教室として使えるように、大々的にリフォームしたいとのことで、その頃はまだ似顔絵で作っていた僕らのホームページを見て、初めて声を掛けてくださったお客様がこちらの野崎さんでした。

6年振りに伺った教室は、明るく清潔感にあふれ、とても大事に使ってくださっていることが良く判りました。壁際に設けた長いカウンターや、天井の高さでデザインを変えた工夫、間仕切りを兼ねた造作家具など、野崎さんと一緒にリフォーム計画を進めた頃の思い出話に華が咲きました。

こちらは大人数のお客様がいらしても、困らないように大きく作られた玄関です。正面の飾り棚にも子供達が作った作品が可愛らしく飾り付けられていました。

普段は大人用のフラワーアレンジメント教室ですが、5年程前から子供たち(5才~小学生)相手にした教室もとても評判が良く、沢山の子供たちが楽しくアレンジしているそうです。展示されたものは、どれもオリジナリティーにあふれた力作揃いで、見ごたえのある作品ばかりでした。
野崎さま、本日はお招きくださりどうもありがとうございました。