Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

リネアタラーラの用賀ショールーム訪問

乃木坂U邸

リフォームプランが進行中の乃木坂U邸のお客さまご夫妻と一緒にオーダーキッチンのリネアタラーラ用賀ショールームに訪問して参りました。

Uさまには、事前に僕らが良くお願いしているオーダーキッチン屋6社の情報とそれぞれの会社に作って貰った事例、特徴をお伝えしておいたところ、是非リネアタラーラさんを見てみたいとのことで、決まった経緯があります。

リネアの担当者はいつもお世話になっている牧野さんですが、良く見知っているキッチンなので、僕、各務が得意そうに説明していますね(笑)。ショールームの方に説明して貰うと、良い点ばかりしか言ってくれないので、ついつい途中からチャチャを入れつつ、最後は自分で説明するハメになってしまうのです…。

ビルトインのオーブンや食洗器については、牧野さんは本当に詳しいので、説明はお任せしております。ただ、コロナや戦争の影響の半導体不足で、特に食洗器はオーダーが難しいので、どのように方針を決めればよいのか僕らでも迷うところなのです。

ご自身たちの好みが良く分かっていて、かつ直観力を大事になさっているUさまご夫妻は、このキッチンで使っているカンブリアのクオーツストーンをとても気に入ってくださいました。

白い大理石調の物が好みとのことで、他社ブランドのクオーツストーンやセラミックタイルも並べてお見せしたのですが、やはりカンブリアのこの柄が良いとのことで、改めて別日に南麻布のショールームを訪問して大判で柄を確認することになりました。

一通りショールームを見た後は、打合せテーブルでこれまで考えてきたキッチンレイアウトを見ながら、どの案が良いかを打合せさせて頂きました。

この日に打ち合わせをしたキッチンの内容と寸法を平面図のリフォーム案に入れ込んでみたものがこちらです。メールでお送りしてみて貰ったところ、お二人のイメージともピッタリだとのことでしたので、お見積り用の図面を竹田さんが作ってくれました。

こちらがそれです。まだ細かい使い勝手や収納のサイズ、家電調理器置き場なども決まっていませんが、リネアタラーラともう一社合い見積もりを取って、オーダーキッチンの費用感を知りたいとのことでしたので、この図面で2社に概算見積りを依頼致しました。

新規プロジェクト・六本木Y邸がスタートします

六本木Y邸

昨年からご相談が始まっていた六本木のマンションリフォームプロジェクトY邸が、正式にスタートしました。六本木の高層築浅マンションを以前よりお持ちのYさまですが、新築以来ずっと賃貸中だったものが戻ってくることなり、ご自宅用に改装なさりたいとのご相談でした。
リフォームのご希望内容としては、
・白ベージュを基調として、生活感をなくした美術館・ホテルのような空間にしたい。
・角部屋の採光を活かして、玄関・リビング・キッチン等が明るい空間となるような間取りにしたい。
・現在の住まいに比べて収納が少なくなるため、収納や本棚を確保したい。
・夫婦2人と犬だけの住まいなので、カウンタ付きキッチンがあれば、ダイニングは不要。
とのことでした。

こちらが初めての現地調査時に伺った際のLDKの写真です。90平米弱のマンションですが、廊下ばかりに面積が取られているので、それをうまく解消すれば、上記のリフォームのご希望は何とかかなえられるのではと考えて、まずは幾つかのリフォーム案をご提示することになりました。

第1回目の打ち合わせでA案とB案とC案をご提案し、その場でプラン変更したものがD案です。次の打合せ時にご希望内容をミックスしたのがE案で、コストのことも考えて最終的に作ったものがF案となります。

F案を拡大したものがこちらです。
・玄関ホールは広くゆったりとした空間として、正面にはご主人の在宅時のワークスペースを設ける。
・廊下は基本的になくして、玄関ホールからLDKに入ると、そのままリビング空間=展示空間となる。
・ダイニングテーブルは無くして、イートインキッチンとする。
・浴室は既存再利用して、水回りはコンパクトに纏める。
・寝室、WICともほぼ正方形として、造作の本棚やクローゼットを設ける。
といった方針が決まってきました。

リビングのソファはテレビを見たり、居間でリラックスしたい時にご主人が座るものという位置づけですが、空間の中央に置いて、四方八方が眺められるものが良さそうだとのことで、候補となるソファをこちらで選んでみました。

Yさまご夫妻が良さそうだと思ってくださったミノッティのグランヴィルとバクスターのパナマ・ボールドのサイズ違いをリビングにレイアウトしてみたのがこちらです。

これまでの経験から大よその概算金額をご提示したところ、そのくらいで収まれば良いとのことで、まだ設計契約はしておりませんが、現地調査も進めさせて頂きました。

この角部屋ならではの窓とアートをどう共存させるかや、

広さに対して大きな面積を費やしてしまっている廊下をどのように処理するかを現地にてご説明させて頂きました。

こちらは寝室部分です。クローゼットを作り直して、壁には造り付けの本棚を作る予定です。

天井についていた点検口も空けて、天井裏も一通り見させてもらいました。高層マンションならではのスプリンクラーの配管状況を確認することができました。

現地調査で分かった事柄を、担当スタッフの前田君が纏めてくれたシートがこちらです。

Yさまご夫妻が前田君持参のラップトップパソコンの近くに寄っているのは…、

スタッフの神崎さんが3Dの練習用に立ち上げてくれた、六本木Y邸の3Dスケッチアップを回転させながら見て頂いたからです。

平面だけで見ていたものが立体的に立ち上がって、とても分かりやすいと喜んで頂けました!

ハイブランド家具ショールーム巡り・乃木坂U邸

乃木坂U邸

クラッシィでエレガントなインテリアテイストをお好みの乃木坂Uさまご夫妻と、イタリアハイブランドの家具ショールーム(以下SR)巡りを致しました。

ハイブランド家具SR巡りw/乃木坂Uさまご夫妻

最初に伺ったのは、青山のフレックスフォルムです。ファブリックやレザー、木や編み込みレザー等の素材をふんだんに使ったシックな家具のイメージはUさまご夫妻に気に入って頂けました。

具体的にはこちらのラウンジチェア、グッショアルトはとても気に入って頂けましたが、レザー張りとなると単体で80万円超えとなるので、まずは参考にということになりました。

ハイブランド家具SR巡りw/乃木坂Uさまご夫妻

次に伺ったのは、すぐ裏手にあるモルテーニSRです。僕らが愛用しているダイニングチェアのアウトラインや…、

ハイブランド家具SR巡りw/乃木坂Uさまご夫妻

回転式のラウンジチェアのケンジントンのロータイプは、とても気に入って頂けました。

ハイブランド家具SR巡りw/乃木坂Uさまご夫妻

上階の予約していないと入れて貰えないモルテーニラウンジに展示してあったこちらのグレゴールは特に気に入って下さり、

ハイブランド家具SR巡りw/乃木坂Uさまご夫妻

営業担当の小林さんが出してくれた1/50スケールの半透明ソファシートを使って、

ハイブランド家具SR巡りw/乃木坂Uさまご夫妻

具体的なレイアウトも一緒に考えさせて頂きました。

ハイブランド家具SR巡りw/乃木坂Uさまご夫妻

SR二つ目で、結構気に入ったソファが見つかったのは、幸先の良いスタートです!
とはいえ、他の家具SRでもっと気に入るものが見つかるかも知れないので、終わりにせずに先に進むのです。

ハイブランド家具SR巡りw/乃木坂Uさまご夫妻

次に伺ったのはインテリアズです。イタリアのボッフィやデパドヴァなどを扱っているSRです。こちらでは、奥さまがABCラウンジチェアをとても気にって、リビングダイニングでなくても、書斎か寝室にでも採用したいとのお話しになりました。

次は、インテリアズのすぐ横のバクスターです。濃密なレザーの雰囲気はとても気に入ってくださいましたが、今回のプロジェクトではちょっと採用が難しそうでした…。

ハイブランド家具SR巡りw/乃木坂Uさまご夫妻

本日最後に伺ったのはミノッティ青山SRです。まずは比較的新作のコネリーに座って頂きましたが、サイズオーバーですので…、

ハイブランド家具SR巡りw/乃木坂Uさまご夫妻

日本人デザイナー、nendoの佐藤オオキさんがデザインしたトリーがコンパクトで座り心地が良いので、部屋の間取りと合わせながら、サイズを考えてみました。

ハイブランド家具SR巡りw/乃木坂Uさまご夫妻

ミノッティの弊社担当の鈴森さんに見積りまでお願いすることになったので、レザーの仕上げやコーナーのパイピングの色まで暫定的ではありますがご相談させて頂きました。
ほぼ丸一日かけての5つのイタリアハイブランド家具のSRを巡り、どうもお疲れさまでした。初見で気に入った家具を見つけるのは、お客さまの直観力がとても重要になります。ただ、まだインテリアも検討している中での家具選びなので、まずは軽いトレーニングといったイメージで、素材や価格などを見比べて頂く資料作りであることをご説明させて頂きました。