Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

リビングから廊下&玄関へと続く壁タイル

青山N邸

青山N邸の現場に、空間の質を大きく左右すると僕らが考えてきた、壁タイル張りが進んだとの連絡があり訪問して参りました。

玄関ホールから廊下越しにリビングダイニングを見た様子です。今回選んだタイルは、アドヴァンのホワイトエクスペリエンスです。大理石のホワイトカラーラをモチーフに、200ミリ×1200ミリのボーダー状のタイルです。同じ色調の中で、磨きからマット、更にはスクラッチ等の加工を加えた表情が5種類あり、それらをランダムに並べることで、光を受けて微妙な表情を見せてくれることに期待しています。

リビング壁タイル張り@青山N邸

廊下からリビングダイニングの入り口にはガラス扉とガラス製の袖壁があります。ちょうどリビングへの入り口からリビングへと120度程度の角度で曲がってゆくコーナーの様子です。自然光が壁をなめるように入ってくると、タイルの表情の違いが良く分かってきます。

リビング壁タイル張りのコーナーディテール

廊下とリビングのコーナーをダイニング側から見た写真です。右奥では、ガラス扉の吊り込みも始まっていました。

リビング壁タイル張りのコーナーディテール

タイル壁のコーナー部分は以前のブログでもご紹介した、ちょっと変則的な張り方をして貰っています。

コーナーから互い違いにタイル端部を少しはみ出させて張る考えです。因みに上記の右の写真は、事務所にあった手持ちのタイルを組んで作った簡易モックアップ模型です。きれいに仕上がるか少し心配しておりましたが、職人さんが丁寧に張り上げてくれて、とてもきれいに仕上がっていました!

 

タイルが張り上がって、ガラスが差し込まれたところから、ガラス屋さんがコーキングを打ってくれています。

廊下から玄関側を見返した写真です。壁に幾つかのスイッチやコンセントが入ってくるのですが、その部分については、事前に検討したタイル割から一部タイルを抜いて、凹んだ壁の中にスイッチ類を入れるデザインとしています。左手前にタイル壁が一部空いている箇所がプライベートエリアへの入り口となりますが、色味を合わせタイル面とフラットに納まる建具を吊って、閉めているときには扉そのものの存在感がなくなるように考えています。

浴室重ね張りタイルの目地打ち

同じタイル屋さんが仕上げてくれたお化粧直しした浴室もコーキングを打ってくれています。