Author Archives: Kenji Kagami
2021.09.27
KONARAHOUSE茅ケ崎ショールーム訪問
[湘南T邸]
リゾートマンションリフォームプロジェクト湘南T邸の施工会社として白羽の矢を勝手に立てさせて頂いたKONARAHOUSEの茅ケ崎ショールームをTさまと一緒に訪問させて頂きました。

コナラハウスの小形さんご夫妻とは、2017年7月にあるインテリア関係の集まりで初めてご挨拶をさせて頂きました。当時は、コナラさんのことは存じ上げていなかったのですが、コナラハウスのプレゼンテーションを見て、トラディッショナルなインテリアをベースに、コンテンポラリーな色使いや素材を取り入れ、トランジッショナル(伝統と現代の融合)スタイルに昇華させるデザインに大きなショックを受けました。プレゼンテーション後にご挨拶に行こうとしたら、小形夫妻からこちらに寄ってきて下さり、「以前より、カガミ建築計画のブログのファンでした」といって貰って以降のお付き合いなのです。こちらに湘南エリアでご相談があったお客さまをコナラさんにご紹介したプロジェクトがうまく進んで、お客さまからも小形さん達からも感謝されたこともありました。お客さまをご紹介差し上げた経緯がコナラさんのブログの記事になっています…。

その後も、インテリア関係のセミナーなどでお目に掛っていましたが、実力が広く認知されるようになり雑誌「I’m home.」や「Real Kitchen」や一般誌でも取り上げられることが多くなり、いつか何かのプロジェクトでご一緒したいですねと連絡を取り合っておりました。

そんな時に、湘南T邸のお話しがスタートして、施工会社としてお願いできないかをコナラハウスに相談させて貰ったところ、是非ご一緒したいとのお返事を貰いました。とはいえ、お客さまとの相性もあるので、まずは僕らが都合がつかなかった土日の日程で、Tさまご夫妻お二人で茅ケ崎のモデルルームを訪問して頂き、とても気に入って頂いたことを確認したうえで、改めてTさまと弊社担当スタッフの前田君と僕の三人でショールームを訪問させて頂きました。

まずは先に着いた前田君と僕でザッとショールーム内を見学させて頂きました。以前はご自宅を兼ねたショールームだったので、毎回の片付けが大変だとの話は聞いていたのですが、今は違う場所に小形一家は引越して、こちらはショールーム兼、撮影スタジオとして使っているとのことでした。

当時は、色々な場所をご夫妻でインテリア雑誌や本を見ながら住みながら手を加えて行ったそうで、大変だった分楽しさも沢山あったとの話を聞かせて貰いました。

Tさまがいらしてからは、家具の作りや金物の使い方等、専門的なことも確認しながら、ご一緒に改めてお部屋を回らせて頂きました。

Tさまご夫妻のお好みのインテリアテイストとも合う部分も多々あり、実際の物を見ながら設計を相談できる強みを改めて感じておりました。

小形ご夫妻がかつては実際に使っていた寝室です。さすがにTさまはこれは黒くてシャープ過ぎて、リゾートライフには合わないと仰っていました。

廊下を腰壁や塗装で装飾し、天井を木張りにするアイデアは、どこかで是非取り入れたいとのお話しもありました。

約25~6年前にニューヨークのCicognani Kalla 建築事務所で修業していた頃は、このような腰壁やケーシング付きのパネル装飾建具の設計もしていたので、慣れ親しんだデザインではありますが、担当スタッフの前田君はこのようなデザインは初めてなので、細かい取り合いのことを小形さんたちに根掘り葉掘り聞いていました(笑)。

楽しいインテリアや空間の工夫がいっぱい凝らされたモデルルームで、周囲の緑も相まって、日本にいることを忘れてしまうようなひと時でした。因みにこちらは2階の廊下突き当りに設けられたアトリエコーナーです。

モールディングやケーシングを多用して、洋風な住宅を提案する作り手としては、輸入住宅というジャンルの会社があります。ただ、彼らはほぼすべての建材や素材やデザインを輸入先の北米や欧州に頼っているので、日本の暮らしと合わせる部分で齟齬があったり、デザインがパターン化されていることで、モダンな要素を取り入れることが難しい等の問題がありました。それに対してコナラハウスは、小形夫妻が自宅でのトライアンドエラーを繰り返しながらの実験と、モダンインテリアを研究することで、見事に日本風のトランジッショナルスタイルを作り上げることができていることが、大人気の秘密だと実地で理解することができました。

モデルルームの対面には、大きな納屋のような建物があり、内部がこのような加工場となっています。

KONARAHOUSEの社員でもある職人さんが3人ほど造作家具などを作成中でした。

ウッドショックの影響も多少あるとのことでしたが、内部造作材などは小形さんが気に入ったものをある程度買い貯めしているとのことでした。

最後のこちらの写真はおまけで、ポーチのブランコベンチで寛ぐ僕、各務です。
仕上げのレベルや隠れる部分の作り方、造作家具の金物等、カガミ建築計画が考えている施工レベルの空間を十分に作れる力があることが判り、会話の中でもお客さまのTさまとコナラ・小形さんたちの相性も良いことが分かったので、これから見積り作業に入って貰いますが、基本的にコナラハウスで施工を考えてスケジュールも組み立ててゆくことになりました。Tさまご夫妻、そして小形さんご夫妻、どうぞ今後とも宜しくお願い致します!
2021.09.25
最短記録(?)3回のショールーム訪問でオーダーキッチンの内容決定!
[目黒区O邸]
目黒区O邸の大型キッチンは、早い時点でお客さまがリネアタラーラのデザインと考え方、そして担当者の牧野さんを気に入って下さったので、脇目を振らずにリネアでの打ち合わせを進めています。

初回のショールームは、土日で僕らとタイミングが合わなかったのでOさまご一家だけでのご訪問でした。当初のキッチンラフ案に、お客さまからのご意見と、リネアタラーラの牧野さんからのフィードバックを加えた案を練った上で、2回目の訪問は僕と担当の神崎さんと一緒に伺わせて頂きました。

今回は3回目の訪問となりますが、収納やシンク等の使い勝手を確認しつつ、仕上げ材を大まかに決めたうえで、概算見積りを依頼するための打ち合わせをさせて頂きました。

ダイニングに面する対面側のシンクカウンターは、天板は最初からご主人がとても気に入って下さっているステンレスのホットバイブレーション仕上げで、キッチン内側の仕上げはメンテナンスとコスパを考えてメラミンで、ダイニング側は見映えの美しさとダイニングらしさの演出の為に塗装とカラーガラスで検討しています。

コンロ側については、僕らが良く使っているイタリアのフィアンドレ社の大理石調大判タイルをお見せしたところ、金額的には高くなりそうだが、是非見積りの段階では入れておいて貰いたいとのご希望がありましたので、柱型のカバー部分も含めてスペック・インすることになりました。キッチンに於いては冷蔵庫のサイズや仕上げもキッチン本体と同様に重要なので、まだ仮の段階ではありますが、どの冷蔵庫を採用すべきかも打ち合わせをさせて頂きました。

概算見積りが2週間ほどで出て参りました。それをOさまと僕らで、金額を削りたい部分、設備で増額したい部分を打合せするために、3回目のショールーム訪問を致しました。

ご主人さまこだわりの大型の魚でも捌ける幅1100ミリのシンクに対して、水栓2つをどのようにすべきかの実地打ち合わせもさせて頂きました。

水栓は一つはグローエのJP301101、もう一つは浄水器付きのセラHGM13806Tで2本の水栓の間隔の寸法と位置関係の実験検討を致しました。こういった実験スタイルの打ち合わせは、多様な水栓のサンプルストックがあるショールームならではのメリットですね。

今回は引き出し収納の内寸も見たいとのことでしたので、巻き尺片手に設計している図面と同サイズの引き出しを実測しながら見て回りました。

奥行きの浅い対面カウンターのダイニング側の引き出しの奥行き寸法や…、

高さの浅いカトラリー用引き出しの内部有効高さも見て頂きました。扉を閉じた時にスッキリ見える手掛け引き出しの高さ寸法が浅くなってしまう理由もご説明させて頂きました。

仕上げ材のグレードの再設定と、当初キッチンで検討していたワインセラー収納部分を造作家具で作ることに変更することなどで、キッチン部分に掛ける費用の目標値も見えてきました。

早い時点で、お客さまからキッチンとしての内定(実際の発注前ですが、他社との比較検討でリネアに依頼することを決定)が出ていたこと、またコロナ禍でミーレの食洗器の先行発注をすでにしていること、僕らカガミ建築計画とリネアとの関係などから、牧野さんがここまで図面も作ってくれております(通常は、キッチンの契約をしたうえでなければここまでの図面は仕上げて貰えません)。
ここまででほぼ内容が決まったので、次回のお客さまとの現場打合せの際に牧野さんにも来てもらい、キッチンの工事契約を締結して貰うことになりました。
今回はコロナ禍の中でのスピード対応で、お客さまのショールーム訪問は3回(うち僕らが同行したのは2回)で複雑で大型のキッチンの設計と見積り額を纏めることができました。ただ、その裏では、お客さまご夫妻でミーレのショールームに行って頂いたり、施工会社の青とリネアと僕ら設計でキッチン中央を貫通するPSの取り合いや寸法確定のためのメールでの大量のやり取りがありましたが…。
2021.09.22
新築完成引き渡し直後からのリフォーム-ザ・ライブラリー
[ザ・ライブラリー]
マンションの竣工お引渡し前のタイミングで、A様と南青山A邸のリフォーム工事契約を無事結ぶことができました。新築マンションでお引き渡し前にリフォーム工事の契約を結ぶことで、お引渡し直後すぐに(と言ってもリフォーム工事申請をして受理してからとなりますが…)工事に入ることができることになりました。お引き渡し時に関連業者の方々と一緒に最後の現地調査に伺ってきました。

新築マンションでは、完成お引き渡し後3か月ほど経たないと管理組合が発足しないので、お引渡し直後にリフォーム工事申請をすると、マンションデベロッパー(開発業者)が管理組合に代って申請を受理してくれることになるのです。

無事工事申請が受理され、お引き渡し後2週間後には解体工事を始めることができました。
ここから先、詳しくはザ・ライブラリーのホームページ内のブログ記事をご覧ください。