Author Archives: Kenji Kagami
2018.03.07
アートのインテリアコーディネーション@平河町T邸
[平河町T邸]
引っ越しも終わり、無事ご家族で暮らし始めた平河町T邸に、お手持ちのアート&写真の配置レイアウトのことでアドバイスをして貰いたいとのご依頼があって伺って参りました。
伺った際には、すでにお手持ちのアートや写真類をソファや壁際のコンソールの手前に立て掛けて用意をしておいて下さいました。
早速、どこの壁にどのくらいのサイズのアートを飾ると良さそうかの見当をザっと付けたうえで、お手持ちのアートや写真の由来をヒアリングさせて頂きました。いつ買ったのか(例えば新婚の時や、お子さまが生まれたときに買った等)、誰に貰った(あるいは買った)ものか(ご両親から貰ったのか、親しい友人からプレゼントされた等)、旅行の際に購入したものであればその場所や、絵についての思い出などを伺わせて頂きました。
ご主人が思い入れのあるオペラ座の客席の白黒写真をダイニングのコンソール上に想定してみましたが、壁のサイズに対してアートが小さく、これだと同じサイズの白黒写真を3枚程度並べないとバランスが取れないだろうとのことになりました。
この同じ写真をリビングのテレビキャビネット横の特等席に掛けてみたところ、白黒の画像がテレビの黒い面の強さを抑えてくれると同時に、空間に華やかさを添えてくれるので、良さそうだとのことになりました。
ダイニング壁には幾つかのお手持ちアートを置いてみましたが、どうしてもしっくりこなかったので、横長の鏡を掛けることにいたしました。ツルンとしたミラーでは華やかさがないので、フレームが凝ったデザインのものか、鏡自体がアンティーク加工されているものアなどで、写真で壁に青いテープでマーキングしたサイズに合わせたものを候補として幾つか挙げることになりました。
ご主人さまが外国留学していた時に購入したジャスパー・ジョーンズのリトグラフは、木製フレームをそのまま使うのであれば、玄関ホールからキッチンへと続く前室にどうかとのことになりました。
主寝室にはベッドやラグやラウンジチェア、そして棚の本や飾り物も入ったので、拝見させて頂きました。仮にご購入した天井付けのシーリング照明が似合っていないのでどうにかしたいとのお話でした。
キッチンにはアルフレックスで購入したハイスツールが三脚入っていました。クレドというスツールで、当初は床と色を揃えるためにウォールナット色をと考えておりましたが、発注直前でルミナベッラのペンダント照明Aplombに合わせたグレーに変更してもらいましたが、この色の組み合わせもしっくりきていました。
玄関ホールについては、竣工お引渡し時と先ほどの写真でイメージが変っていたことに気が付かれた方もいるかと思いますが、実はお客さまのご依頼で壁のクロスをトイレで使ったものと同じクロスに張り替えております。こうなってみると、巾木部分の色が少し大人しく感じられるとのことで、建具枠とほぼ同じ濃灰に変更することも、当日の打ち合わせで決まりました。
来客用トイレは、腰壁上の装飾レーリングの色が白だったのをクロスに合わせて灰色に塗装して貰いましたが、きれいに仕上がっていました。
これらの他にも、本棚やコンソール上に飾る小物や調度品、またソファの買い替えも検討しているとのことだったので、その後五反田デザインセンター内のベイカー@東京に行って参りました。
相変わらず面白く、アメリカ的な家具や調度品が沢山展示されており、個別に見ているだけでワクワクしてくるショールームです。
Tさまは、ショールームには小物を探しに伺ったそうですが、このベイカー社のソファをご夫妻お二人ともがとても気にって、今のものとの交換を考えているとのことでした。MAX SOFA TAFTEDという名前のソファで、実際に座ってみるとシートハイト(座面の高さ)も日本人の使い勝手が良さそうで、極度に大きいこともなく、アメリカのコロニアルな雰囲気がお好きだというTさまご夫妻が気に入ったものも良く理解できました。
こちらの生地を張地として使いたいとのことだったので、それも実際に椅子に被せて確認させて頂きました。
小物をが置かれた棚には、ちょっと棚に飾ったらスタイリッシュに見えるであろう彫刻的な置物が沢山並んでいました。Tさまが検討していらっしゃるものも幾つかあったので、実物を確認したうえで、空間にマッチしそうかどうかを後ほどご報告することになっています。
2018.03.06
中国から届いた大理石の検品&石取り@岐阜大垣市
[港区R邸]
約2ヶ月前に中国福建省のアモイ郊外にての石材マーケットツアーで選んで購入した大理石が日本に届いたとのことで、岐阜県大垣市に検品に行って参りました。
倉庫の左右に竪積みされているのが港区R邸の床で使用するゴールデン・ストリングスのスラブ材で、正面には同じ岐阜県の関ケ原石材で購入して、こちらまで運んでもらった希少大理石のポルトロのスラブ材です。
こちらはこの検品&石取り打合せの前に、スタッフの前田君が用意しておいてくれた資料です。港区R邸のどこにどの程度の大きさの大理石を使うかを一目で分かるように図示してくれたものです。
スラブ材のエッジ部分は欠けていることが多いので、そこから100ミリほど内側に入ったところから石取りをしてゆくのですが、元となるスラブ材のサイズによって、無駄のない石取り寸法が決まってきます。今回のゴールデン・ストリングスの各スラブをチェックしたところ、600ミリモジュール程度で納めると、一番効率的に石取りができそうだとの話になりました。600ミリ角の正方形と600×1200の長方形をベースに、床や壁の石張りのレイアウトを作りなすことになりました
ゴールデンストリングスはある程度余裕を持った資材調達だったので、多少の無駄は許されますが、こちらのポルトロは、スラブ1枚で100万円近くもする、超高級大理石ですので、余分はほとんどありません。きれいな石模様が入っている所を見せ場に持ってゆくだけでなく、ブックマッチ(本を両開きにした時の様に左右の柄が一致するように磨いた)スラブを購入しているので、柄をどこで繋げるかも重要な石取りの判断材料になります。
港区R邸では、リビングのテレビボード壁と寝室の書斎壁に使う予定ですが、何より大きく見えてくるテレビボード壁をどう見せるかを考えながら幾通りかの石取りを考えてみました。まだ現場の詳細な造作寸法が出ていないことや、お客さまが購入してくださるテレビのサイズも決まっていないので、今回は石取りの大きな方針まで決めたことで、良しとすることになりました。
実は、この検品の前に近所の関ケ原石材にて、日本で調達する予定だった石種を確認してきました。こちらはトイレに使う予定の大理石グリジオカルニコのスラブ材です。
これまでの打合せで使ってきたサンプルの石材となるべく似たものを集めたかったので、東京から持参したサンプルを候補の石材と比較しながら選択肢を絞ってゆきました。
こちらは主寝室の床と腰壁に使う予定のエンペラドール・オスクーロです。以前はこの石種はどこの石材屋でもよく見かけましたが、良い柄と色味のものは急激に少なくなってきているそうです。
こちらはリビングダイニグのフレームに使う予定のミストグレーです。
お嬢さまたちの寝室前の廊下床に張るビアンコカラーラも良い石が見つかりました。
玄関ホールの壁のアラベスカートは、幾つかの候補があったので、それらをすべて撮影して、お客さまに後日確認することになりました。因みに、このように吊り上げて貰っているのは全容を見たいからと、もう一つ磨きの大理石の場合、窓からの光や天井の照明が写り込んでしまうと、色味も柄も良く分からない写真になってしまうので、吊り上げてもらってから撮影するようにしているのです。
帰り際に関ケ原石材にての記念撮影です。右から、今回の石材のことをほとんど全部お願いしているキダ・マーブルの斉藤副社長、リフォームキューの営業&設計担当の坂本さん、うちの事務所の前田君と各務です。
ほぼ丸一日の作業でしたが、新幹線の駅(岐阜羽島)に送って貰う前に、本日決めたこと、候補に挙がった石材の復習を致しました。福建省にも同行してくださり、本日もずっと案内してくださった大垣市のアジアングラニットの池田さんも一緒に、抜け落ちがないかを一通り確認してから、帰京の途につきました。
この翌日に、子のようなA3シートで4枚のプレゼン資料を作って、
石材サンプルと一緒にお客さまご夫妻にお見せして、承認をお願いいたしました。普通であれば、僕らに一任して貰うことが多いのですが、お客さまからは契約時から問題が起きないように、重要な素材選びについては、すべて現物サンプルを確認の上発注して欲しいとお願いされておりましたので、ここまで細かく選んで頂きました。
最後の2枚はオマケです。中国福建省アモイ郊外の大大理石集積場に比べると、岐阜県大垣から関ケ原に掛けての日本の大理石集積エリアはだいぶ廃れてきている印象がありましたが、関ケ原石材は頑張って最新鋭のドイツ製自動石材研磨機を導入していました。機械をよく見ると、灰色の部分に番号が振ってありますが、1番から22番まで少しずつ細かく番目を変えた磨き石を取り付けておくと、マシンの最後までスラブ材が送られてくる間に本磨き状態になるそうです。
最後はこのスライドする部分が移動して、左の立て掛けてあるスラブ材の所に並べてくれるという大理石研磨オートメ―ション機械だそうです。これまでにも古いけれど同じような機械を使っていたそうですが、倍以上のスピードで磨いてゆくことが出来る機械を設備投資したとのことでした。今も中国で加工したほうが、価格は比較にならないほど安いそうですが、細かい仕上がりのディテールはまだ日本の方が上とのことで、日本側でも頑張ってくれているようです。
2018.03.02
新規プロジェクト 元麻布ヒルズA邸がスタートします
[元麻布ヒルズA邸]
新しいプロジェクトがスタートしました。お客さまがご購入なさった、元麻布ヒルズ・フォレストタワーの約150平米(45坪)のお宅を、間取りは大きく変更せずに、内装を一新させるというプロジェクトです。

弊社は、高級マンションのリフォーム&リノベーションはこれまで幾度か経験がありますが、実は高層マンションでの実績はそれほどありません。この元麻布ヒルズは建物の特徴や住民の方々のコミュニティーのあり方が独特とのことで、内見に付き合ってくださった森ビルの方々に色々とヒアリングをさせて頂きました。

建築家に別荘の設計を依頼したり、マンションも幾度かご購入した経験があるお客さまなので、リフォームで実現したいことがはっきりしていらして、最初のお打合せから、具体的な内容をお話することができました。リビングダイニングには、お手持ちのB&O(バング・アンド・オルフセン)のテレビ&ステレオセットをスタイリッシュに組み込みたいとのお話もありました。

主寝室は広さの割には収納、特にクローゼット収納が足りないので、この部屋は間仕切りを作って、大きなウォークイン・クローゼットを作ろうとのお話になりました。

寝室隣の広い洗面脱衣スペースです。右側の洗面カウンターを左側に移設して、そこに洗濯乾燥機コーナーを作ることになりました。

洗面脱衣から見た浴室の開口部です。ステンレス枠+強化ガラスの開口部で、浴室内部を少しお化粧直しをすれば十分きれいな浴室に改装できそうでした。

浴室内はこれまでに使われてきた痕跡が残っておりましたが、内側に新たな仕上げ材を張って、浴槽塗装を施して、水栓金物を付け替えれば良いのではとのお話をしましたが、奥さまの清潔感からすると本当はユニットバスは交換したいとのことでした。浴室とキッチンについては、お化粧補修する金額と全面的に交換する費用の両方を比べたうえでご判断して頂くことになりそうです

玄関周りの様子です。右の収納は、いかにもちょっと築古マンションの玄関収納に見えるので、デザインを変更して作りなおすことになりました。左側の壁にはシューズイン・クローゼットへの扉がありますが、これも目立っているので、壁と一体の扉としてデザインし直すことになりました。

森ビル担当者からの紹介で、同じ元麻布ヒルズ内にて全面リノベーションしたショールームを、お客さまと一緒に案内して貰いました。

ショールームの浴室は、新しいユニットバスに交換していたのですが、お客さまはこちらを拝見して、やはり新しうUBに交換したほうが良さそうだとの感覚を新たになさったようでした。




























