Author Archives: Kenji Kagami
2013.10.07
ミノッティ・モルテーニ・メリディアーニ イタリア輸入家具
[南平台N邸]
欧州からの輸入家具は納期が5か月ほど掛かるので、南平台N邸では、リフォーム工事に先立って、家具を発注することになっています。イタリア輸入家具のスリートップとも言えるミノッティ、とモルテーニ(byアルフレックス)、そしてこれまでは使ったことがないメリディアーニ(by中津家具)で候補を選び、それらのショールームをお施主さまと一緒に周らせて頂きました。
まず最初に伺わせて頂いたのが、最近よく使わせて貰っているミノッティでした。お施主様のNさまは、ミノッティをメインにインテリア・コーディネートをした代官山T邸のインテリアがお好きだと言ってくださっていたので、やはりミノッティは最初から気になっていたそうです。
革張りのソファを入れたいとのことで、ミノッティの皮の縫製技術力は素晴らしいので、それらのディテールも見て頂きました。
ソファーだけでなく、リビングのラグや、ラウンジチェア、ダイニングチェアなどもこちらで候補に挙げていた製品を見て頂きました。ミノッティの担当者は、僕らにとってもお馴染みの大久保さんです。
ミノッティはトライアングル店も見た上で、その足で恵比寿のアルフレックスに向かい、お目当てのモルテーニのウォークイン・クローゼット・システムを見て頂きました。プランを渡して、ある程度ラフな提案を作って貰い、その上で、細かく収納をどうしてゆくかを検討してゆくことになりました。
ダイニングテーブルの候補として、こちらリーバのヴェンゲのハギ板で作られたダイニングテーブルとベンチを見て頂いたところ、とても気に入って下さったので、改めて後日どのサイズまで搬入が可能かを確認して、見積りに入れることになりました。
因みに、こちらが後日アルフレックスの担当者の中山さんと一緒に長さ2800のテーブルを、階段を使って搬入することができるかチェックしている様子です。巾が半分に分解できるとのことで、何とか階段で持ち込むことができることが判りました。
後日、モルテーニのWICシステムの設計を受けて、どのようなレイアウトになったかの説明を受けているところです。中央の巾を少し広くして、アルフレックスに特注でアイランド収納を作って貰う提案もお願いしました。
最後に、僕らだけで周ったのが、メリディアーニを扱っている、五反田デザインセンターの中津家具さんです。中津さんはメリディアーニだけでなく、イタリアベッドのフローやフィレンツェのデザイン家具のアルケティポなども扱っていて、以前からお付き合いしてみたいと思っていた家具屋さんです。
メリディアーニは日本ではあまり知られていませんが、イタリア・モダン家具業界では、モルテーニ・カッシーナ、ミノッティに次ぐ、高級家具として知られているメーカーです。ソファーの張地サンプルの質と量を見ただけでも、その実力が判りました。
2013.10.03
雑誌「都心に住む」に2プロジェクトが同時掲載中
[代官山T邸]
現在発売中のリクルート社の雑誌「都心に住む」に2つのプロジェクトが掲載されています。
1つ目は「閑静に住む都心の邸宅街」という特集に代官山T邸が取り上げられました。閑静な住宅街の定義としては、ウェブマガジン「家の時間」でもお世話になっている坂根康裕さんが以下のように説明してくれています。
- 高台の上にあること
- 用途地域が「第一種低層住居専用地域」であること
- 近隣に長い歴史を持つ学校、大使館、公園、神社等の施設があること
だそうで、具体的には港区の麻布台や白金台、千代田区の番町や渋谷区の南平台などが挙げられるそうです。
低層住宅地ならではの窓前に緑があふれる景色が広がるリビングの写真を大きく載せて貰っています。
こちらが取材時の様子です。
もう一つは「新築をカスタマイズ」という特集で、こちらには六本木M邸が掲載されました。
近年2~3億円位の超高級マンションでも、建物竣工前にデベロッパーにカスタマイズをお願いするのが難しくなってきているので、新築お引渡しのタイミングでリフォームしてしまうという離れ業(?)が富裕層の方々に注目を浴びているようです。そんな事例の一つとして六本木のアークヒルズ仙石山レジデンスの新築マンションリフォーム事例として取り上げて貰いました。
因みに、こちらがM邸の取材時の記念写真です。
全く違うテイストのデザインで、紙面には小さく「撮影協力:カガミデザインリフォーム」と出ているだけなので、一般に見ている方は同じ設計者がデザインしたものだとは思えないのではないでしょうか…。
2013.10.01
解体でマンション本来の魅力を取り戻した白金N邸
[白金N邸]
先月後半に第二期工事が始まった白金N邸プロジェクトでは、順調に解体工事が進んでいます。
剥がされた個所の壁には、キチンと断熱材も吹き付けられていました。仮設の作業台では、お馴染みのリフォームキュー現場監督の岩波さんに、ベテラン大工の町永さん、そしてうちのスタッフの竹田さんが打合せをしています。
カーペットが剥がされ、間取りを変更する個所の壁が壊され、不自然に曲がりくねった廊下がなくなり、かつ風通しも良くなり、マンションが元々持っていたポテンシャルを現しつつあるような気が致します。こちらは、以前不思議な空間だったリビングとダイニングを繋ぐ廊下部分ですが、収納を撤去したことで、広々とした空間に変わっています。
床下の給水と給湯管で、こちらは架橋ポリ管できちんと施工されていました。水廻り部分の床スラブが一段下がっているのも、竣工時の図面通りの施工です。
こちらは現場監督の岩波さんが書いていた、部材発注表です。壁をパネル状に見せるために、ランバーやベニア板を割いたものを、スケッチの通りの本数、事前に作って貰います。後ろに見えているのが、建具枠の寸法を書きこんだ詳細図です。
打ち合わせの後半の時間に合わせて、お施主さまにも現場に寄って頂き、大型のサンプルを取り寄せた壁色の候補を見て頂きました。
既に決まっているのは、玄関のオフホワイト色、ラウンジのピスタチオ・グリーン色で、まだ決まっていないのがダイニングとリビングです。
ピスタチオぐ・グリーン色のパネルを壁にかざして、カラーの確認をして頂いている様子です。最後に、今回ご出席して頂けなかったご主人さまも交えて、もう一度確認したうえで、色味を発注して貰う予定です。