Author Archives: Kenji Kagami
2012.07.30
造作家具取付け工事@杉並区S邸
[杉並区S邸]
普通は塗装工事がひと段落したところで入る、造り付け(造作)家具の取付けですが、この杉並区S邸では、壁と一体型で作る箇所が多いので、メインとなる造作家具が、ちょっと早いこのタイミングで現場に入って参りました。
こちらはリビングのコーナーに元々あったニッチに、すっぽりと収納をはめ込んだ家具です。後で大きな扉を付けるのですが、ピアノのフタに使うピアノ丁番という長くて、頑丈な金物で扉を吊る予定です。
こちらは梁型に断熱材が取り付いて、見た目がガタガタしてカッコ悪くなる箇所を隠すための造作家具です。
言葉で説明しても判りにくいものですが、詳細の写真を載せておきます。後日完成した時に、どうなったかをお楽しみに…。
廊下で本を読むためのカウンター家具です。他は天然の突板が張られていたり、白く塗装されていたりですが、こちらは珍しく濃灰に塗装された開閉式の蓋が取り付けられます。背面のベニヤが張られている個所は、床に使ったフローリング材の余りを張ることになっています。
塗装工事も依然進行中です。先回のブログで紹介した、塗り込み仕様の本棚の塗装も着々と進行しています。
リビングダイニング・キッチンや玄関・廊下といったパブリックな部分は白をベースとしていますが、各個室やトイレ、ユーティリティーは、個性的な色をを壁に塗装することになっているので、塗装屋さんに調色して貰っている様子です。太陽光で色見本と調色したペンキを見比べては、ちょっと黒と足して、ちょっと青を足してという具合に色を作ってくれます。
上記のように調色して貰ったピンク色で塗装されたお嬢様の部屋から、モルタル仕上げの廊下を経て、黄緑色に塗られたユーティリティーを見たシーンです。
2012.07.25
ショールーム見学記 エ インテリアズ
[神戸M邸]
大好きな家具・インテリアデザイナーのピエロ・リッソーニの家具を大きくフィーチャーした、デザイン家具のセレクトショップ、è interiors(エ インテリアズ)の青山ショールームを、神戸のマンションリフォームプロジェクトのお施主様Mさまと一緒に訪問して参りました。
地下の展示は住宅スタイルのショールームです。リッソーニの家具を主体に、アジアンやモダンな小物やアートを混ぜた、モダンとエスニックを適度に混ぜたエクレクティック(折衷)スタイルが何とも気持ち良い空間になっています。神戸のM邸リノベーションプロジェクトともサイズ・規模が似ているので、家具のサイズや雰囲気も参考になります。
こちらはベッドルームのインテリア提案です。アクセントクロスや、緑色に染められたアンティークのラグが印象的なシックな空間でした。
1階はカトリーヌ・メミのコレクションがメインに展示されています。カッシーナで扱っていた時は、黒と白のコントラストが印象的なメミのデザインでしたが、新しい家具はちょっとスモークが掛かったような木生地が多く使われており、僕らが設計する空間にも上手くマッチしそうでした。
窓の外に見えているのが根津美術館という、青山の絶好の位置にあるショールームで、一歩建物の中に入ると、空調が適度に効いた、センス良い空間に、思わずリラックスしてしまい、長居してしまいそうです。この写真のソファーの左右のスタンド照明を、神戸M邸のリビングにもご提案しようかと検討中です。黒い壁をバックに飾られている布施典子さんのアート作品も素敵です。
こちらには、以前一度お邪魔したことがあり、家具だけでなく、アートや照明、小物までセンスが行き届いたショールームがとても魅力的だったので、照明や小物などの研究・勉強も兼ねてMさまたちにご同行お願いしました。
最後は、2階のショールームです。こちらは、特定のデザイナー・メーカーというより、エ インテリアズのセンスでコーディネートされた空間といったイメージです。より大胆な大柄の照明器具や、僕等では提案するのに戸惑ってしまいそうなポップな家具やクラッシックなシルエットの家具、大胆な彫刻的置物などをミックステイストでアレンジしていて、こちらも魅力的な空間でした。
本日は、前年ながらMさまのお嬢様Kちゃんが、眠たくなってグズッてしまったので、ゆっくりできませんでしたが、また、家具・アートや小物などを探しに再訪したいと思っています。
2012.07.23
塗装下地作業@杉並区S邸
[杉並区S邸]
急ピッチで工事が進んでいる杉並区S邸ですが、塗装下地が全面の施されてきました。
塗装の下地作りは、脚立を立てながらの作業で、頻繁に場所を動きながら行うので、通常は他の工事を一端停めて貰って、下地作りに専念して貰います。ただ、こちらの現場は玄関からのアプローチが二通りあり、更に空間も広く、風通しも良いので、他の作業も進めながらの工事となっています。
親子の塗装屋さんが息をピッタリと合わせて、ボードの継ぎ目の寒冷紗張りとパテしごき作業を行ってくれています。手前の親父さんが寒冷紗張りで、奥の息子さんがパテしごきです。
こちらは、玄関横のトイレの浮き壁です。後ろの壁から給水のルートを通す関係で浮いた壁の裏に、LEDの間接照明を入れるので、このような変則的な形になっています。
こちらは、玄関周りの塗装下地の様子です。元は、天井や床のラインがバラバラだったものが、きれいに統一されて、端正な空間になってきました。
書庫廊下に作られる、塗装塗り込み本棚の下地は、鉄製で作って貰っています。薄い本棚の厚みで、塗装の表情が壁と同じになるように考えて貰った結果、このような凝ったつくりになりました。最近は可動棚にしておくことが多かったのですが、塗り込みとなると、固定棚にする必要があるので、事前にお施主様と本棚の高さを綿密に打ち合わせさせて頂きました。
鉄製の下地の上下にランバーコアを張って貰い、壁とツラになった個所には小口テープを貼って、塗装塗り込みで仕上げて貰うことになっています。
浴室の床のタイルも張られています。色々と苦労した浴室ですが、こちらも徐々に仕上がりつつあります。